砲撃ユニットの特性、どれを選ぶ?

2013-05-27 19:03:05 | Wargame: EE

Wargame: Airland Battleをずっとプレイしてます。
いやー楽しい!

けど5月23日に発売予定だったはずだけど、いつの間にか30日に延期されたようで。
発売されたら兵器のアンロックを進行させなければいけない関係で、
始めは西側か東側どちらを優先してユニットを揃えていくかという選択になると思うけど、
どちらにしようか非常に悩ましいな。

Wargameはデッキシステムが特徴的で、どのような兵器を組み込んで使用するかは、
個々人のスタイルが大きく現れ、これを考えているときが最も楽しい時間でもある。
今日は砲撃ユニットについて書こうかな。


戦場に於ける砲兵の役割は、前線への火力支援である。
ソ連の指導者スターリンは「砲兵は戦場の神」と言ったように、
砲兵は陸軍全体の火力を底上げするものであり、
砲撃支援による制圧は軍隊に欠かせないものである。
大体の砲撃ユニットは射程が長大で、物によってはMAP全体を狙えるものもある。

このゲームに於ける砲撃ユニットは大別して3種ある。
それは迫撃砲榴弾砲ロケット砲だ。
それぞれ役割が違うといえど、デッキコストの関係で複数を併用する人は少数派なはず。
ということで砲撃を使う人は基本的には上記3種の中から1種だけを選択することになると思う。

ここで面白いのが、俺は複数のクラン員と共にWargameを遊んでいるが、最もよく遊ぶメンバー、
Imoutuptoppoと俺は見事にタイプが分かれているのである。
俺はロケット砲を使い、toppoは榴弾砲を使い、Imoutupは迫撃砲を使っている。
偶然にもちょうど分かれているので、ここでどれが最も正解に近いのか検証をした。




まず迫撃砲の特徴は、射程が短く効果範囲が狭い、一発ごとの口径が小さい、
リロードが早く、連射が効くので単位時間あたりの制圧効果は高い。
持続砲撃ができるので長時間に渡って制圧効果を与えやすい。
射程が短いので前線を動き回る必要があり危険性も高い。
煙幕弾を撃てる。

榴弾砲は射程が長く口径も大きい、リロードは迫撃砲よりは遅い。
一発ごとの口径が大きい分、迫撃砲よりも制圧効果が高いが撃ち出す数は少ない。
持続砲撃ができるが迫撃砲よりリロードが遅い分の間隙がある。
射程が長いので比較的安全である。
煙幕弾を撃てる。

ロケット砲は射程が最長で口径も大きい、リロードは最も遅い。
基本的には一斉射撃なので時間単位での火力投射量と制圧効果は圧倒的だが、
持続砲撃は不可能で補給も食う。


といったところ。
そしてこのゲーム的に言えば、迫撃砲はコストが安く生産数制限が3,4個で数が出せる。
ロケット砲はコストが高い上に生産数制限が厳しく1輌のみであることがほとんど。
榴弾砲はその中間である。

ということで、ここでそれぞれの火力面の要素を考えると、
82mmの小口径だが4輌をひとまとめにし連射も効く迫撃砲か、
152mmとか203mmとか大口径だが2,3輌しか出せず連射もあまり効かない榴弾砲か、
それとも300mmの大口径を一斉射撃して一瞬だけ圧倒するロケット砲か、
どれが良いかという選択になってくる。

基本的に砲撃ユニットは共通して装甲に対しては効果が薄いので、
街や森で隠蔽された歩兵部隊を相手に、という条件で一人プレイで色々試してみた。




結果を言うと、そういう待ち伏せ態勢に入ってる歩兵相手には82mm迫撃砲の4輌持続砲撃が最も人数を削れた。
撃ち出す弾数が狭い範囲に多いからピンポイントには効くということだろう。
相手の隠れている場所が正確に割れてるなら無難な選択肢の一つである。

ただ203mmの大口径榴弾砲も捨てがたい効果を発揮した。
歩兵の数を削る確率は迫撃砲よりも低かったが、士気に対する効果は高く、
迫撃砲を撃った時よりも大口径砲弾が落ちてきたときのほうが歩兵部隊がパニックを生じる機会が多かった。
これは歩兵部隊が生き残っていても実質反撃能力を喪失している状態である。

ロケット砲は士気に対する効果、歩兵の数を減らす効果、共に最大効力を発揮した。
また榴弾砲や迫撃砲が効果を発揮するためにはある程度のピンポイント性がいるが、
ロケット砲は一定範囲への一斉射撃なので、街の一区画全てに対して恐慌状態を起こさせる効果がある。


といった感じ。
そして砲撃をする意味というのは、基本的には攻撃準備である。
初心者がやりがちだが、嫌がらせ目的で砲撃を遠距離からちまちま撃ったって大した意味はない。
重要かつ脆弱なユニット、コマンド車や補給車をピンポイントで狩ることは重要だが、それ以外には大した価値がないのだ。
やはり砲撃を実施する意味は陸上部隊を突っ込ませる為の攻撃準備、というのが軍事的に正しい。

これを念頭に置いて考えてみると、完全なタイミングを支配できるならロケット砲はなかなか効果が高い。
敵の前衛の一定範囲を麻痺させてから攻撃部隊を突っ込ませられるのだから、敵前線に穴を開ける効果を持つ。
ただリロード時間が長く持続砲撃ができないという特性から、第二射が遅いので修正が効かないし、
陸上部隊の到着するタイミングが遅れたりすればあまり意味がないので、なかなか上級者向けかもしれない。
ここが難しく調整が効かないので、俺はロケット砲を捨て去るか、他の砲撃と併用しようかと思っている。

前衛を麻痺させるという意味では大口径榴弾砲もそれなりの効果を持ち、使いやすい。
ただリロードの時間がかかる関係上、第二目標、第三目標への砲撃が遅れる。
前線支援という面では迫撃砲には劣る代物なのかもしれない。
ただしやはり大口径砲の制圧効果は魅力的だし、個人の重視するスタイルによる面も。
榴弾砲は射程が長いので敵の補給車などを遠くに見た時に狩れる可能性があるので、
汎用性に優れる面があり、限られたデッキコストを割くなら有用な選択肢の一つである。

「前線支援」という面だけで見るなら迫撃砲が正解に近いと思った。
やはり時間辺りの火力投射量は榴弾砲よりも優れ、弾幕の雨を降らせることができ、
そしてリロードが早いので第二射、第三射をたてつづけに撃つことができる。
これはまさに戦闘の最中にある最前線においてはかなり大きな意味を持ち、
まずは前衛に、次はあの森に隠れた連中に撃ち、次はあっちの家だ!
と次々に別の目標に撃ち続けられる柔軟性は榴弾砲には無いものだ。

ただ射程が短い分、前線に接近しなければいけないので運用には注意しなければいけないのと、
あとやはり一発の制圧効果は榴弾砲の方が高く、恐慌状態にさせる可能性は榴弾砲の方が高い。
砲撃で戦車部隊の撃破を狙えるものではないし、ただ戦車部隊の士気にダメージを与えるなら、
迫撃砲よりも大口径榴弾砲、といった選択肢になるのかも。




いやー、こうして考えるとやはりどれも欲しいタイミングというのはある。
ただデッキコストで全部を導入するのは難しいので、
やはり個人のドクトリンごとに最適なのは分かれるかなあ。
電撃戦スタイルなら迫撃砲やロケット砲となるだろうし、
どしっと陣を構えてゆっくり攻めていくなら榴弾砲になるだろうし。

文章長くなったね!
TOS-1ブラチーノに関してはあえて例外とした。
あれも含めて書いたらさらに長くなっちゃうのでまた別記事で。

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5 コメント

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Unknown (moja)
2013-05-27 23:05:59
戦艦の艦砲射撃なんかも同じ役割なのかい?
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Unknown (ゆっきぃ)
2013-05-30 00:02:52
>>moja
今作には艦砲射撃は出ないので、リアルの話かな。
まあ概ねでっかい榴弾砲みたいな感じ。
ただ戦艦ともなると口径と持続性は圧倒的で、
その火力による破壊力は核兵器を除けば地上最強である。
なにせ沖縄や硫黄島やその他の例が示すように、地形をも変える質量攻撃。

例で言えば大和型戦艦の主砲、46cm砲の砲弾重量は榴弾で1,460kg。
この主砲を9門搭載しており、各門100発までの発射が可能でその分の砲弾を搭載している。
つまり全力で撃てば900発の砲弾を地上に放つことができ、その質量は約1300tとなる。

当時の米軍で使われていた主な大型戦術爆撃機のB-17やB-24は3t程度の爆弾搭載量なので、
大和型戦艦一隻でB-17爆撃機が400機で爆撃したぐらいの質量を敵にぶつけることができるということ。

全弾榴弾であることはないし、一度の作戦で全弾を撃ち尽くすわけでもないが、
戦艦というのはこれぐらいの火力があるという例。
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Unknown (Unknown)
2013-06-03 10:54:21
結果を言うと、そういう待ち伏せ態勢に入ってる歩兵相手には82mm迫撃砲の4輌持続砲撃が最も人数を削れた。
ロケット砲は士気に対する効果、歩兵の数を減らす効果、共に最大効力を発揮した。

迫撃砲もロケット砲も歩兵に人数に与える損害が最大ということで矛盾ではないでしょうか?
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Unknown (ゆっきぃ)
2013-06-04 06:22:13
>>Unknown
そこはロケット砲に対する描写の迫力が欲しかったので…
だってロケット砲ってすげーんだぜ!
ゴオオンゴオオンゴオオンって降ってくるんだぜ!!
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Unknown (Unknown)
2013-06-04 14:00:51
よくはわからんがロケット砲への愛情だけはよくわかったw
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