HoI3の拡張パック第3弾、Their Finest Hourについて解説

2012-10-01 20:50:24 | HoI3

9月26日、第二次世界大戦の戦略級RTS、Hearts of Iron3の新拡張パック「Their Finest Hour」が登場しました。
これは「Semper Fi」「For the Motherland」に続く第3弾の拡張パックで、
プレイには前2つの拡張パックが必要となる。


大きな変更点としては、

・各主要国にUnique Unitが登場。ドイツなら武装SS、アメリカならレンジャーなど。
・上陸戦用の新ユニットとして「上陸用舟艇」と「強襲艦」が登場。
・レンドリース(武器貸与)システムを一新。
・指揮官たちはHoI2のように実戦経験を経て新しい特性を習得する可能性がある。
・歴史上の作戦計画を読み込むか、独自に作戦計画を立案しMAPに書き込むことができる。
・思考AIの改良。



まずUnique Unitに関しては生産上限が決まっており、最低で6個旅団が編成でき、
それ以降は歩兵系旅団総数の4%までが生産可能だという。
歩兵系旅団が200個あれば8個旅団編成できる。
Unique Unitは士気が高かったり指揮統制値が高かったりするし、
またイギリスのグルカ兵などでは平地での火力は通常の歩兵旅団に負けるものの、
山岳やジャングル地帯ではボーナスが付き歩兵旅団を凌駕するといったものもある。

新ユニットの上陸用舟艇と強襲艦は通常の輸送艦よりも攻撃向きな輸送ユニットで、
上陸用舟艇は強襲上陸の際の速度と防御力が上昇、
強襲艦はさらに装甲ユニットで強襲上陸する際に防御が上昇したりする。


一番下にレンドリース欄が追加されている

レンドリースシステムは生産画面で操作するようになった。
レンドリース協定を結んだ国に対して、ICをいくつ分け与えるかを操作することができる。
例えばアメリカがイギリスにレンドリースでIC20分を与えたなら、イギリスはその20を生産に充てることができる。
レンドリースはドイツやソ連などでも同盟国などに対して行うことができる。
協定を結べればドイツでレンドリースによってスペイン内戦や冬戦争にさらに強力に介入することができるかもしれない。


史実のバルバロッサ作戦の作戦計画図

新要素の作戦計画図に関しては、歴史上の実際の作戦図を取り出して戦略の参考にするか、
もしくは自分で作戦計画図を描いてメモ代わりにすることができるかもしれない。
このMAPに描き込む作戦計画図はマルチプレイだと同盟プレイヤーに共有できるらしいので、
シングルプレイよりもマルチプレイで真価を発揮するのかも。

思考AIの改良は、プレイしているとなにやらライセンス生産に関してが目立つ。
例えばアメリカでプレイすると、たくさんの国々が戦闘機や爆撃機や艦船類のライセンスを要求してくる。
これらを分け与えると中小国でもアメリカ製の優れた兵器を生産できるようになる。
ライセンス生産自体は以前よりもあったが、今作からAIがそれを積極的に利用するようになったようだ。
思考AIに関しては他にもたくさんの改良点があるだろう。


他にもインターフェイスなどで若干の改良があり。
例えば部隊に配置する指揮官を選ぶ際に特性でフィルターをかけられるようになっていたり、
「戦略的戦争」の画面が追加されて、例えばどれぐらい本土が戦略爆撃に晒されたかとか、
潜水艦に輸送船が何トン沈められたかとかが概要として見れるようになった。