もう何十年続いているだろうか? 8月15日は終戦記念日であると同時に忘れもされない湖上祭 : 諏訪湖花火大会 が開催されてきた・・・ 生まれ故郷が諏訪からやや離れていたので子供の頃の記憶はないが、就職してからこの花火大会があることを知った。と言うのは入社間もない新米にこの日の観客席の招待券が配られた!!! 入社し立ての新米にだぜ~~~?そして、湖上祭なるものを知った。
花火大会前、湖上の静けさ・・・・
花火と言えば悪餓鬼の頃から知っていたのは親父さんが作るスガレ獲り用の燻し花火とお盆に遊ぶ線香花火位だった。 それでも花火には興味があり、スガレ獲りに使う『燻し花火』には大いに興味があった!!! 親父さんが時折作る『燻し花火』、当時は戦時真っただ中!!!この花火の材料ですら超超貴重品!!!、我が家ではお宝同等品だった。 燻し花火の材料は、硫黄、硝石、そしてカイロ炭だった。 これを乳鉢で磨り潰し、障子紙で捩って太目線香花火の太さにする。 親父さんにとってこの『蜂取り花火』は超超貴重品だった!!! 戦時中という事もあってか硫黄と硝石は錚々簡単には手に入らなかったようだ・・・ 近くの薬局に行っても、錚々、簡単には手に入らなかった。この残党が今でも手元にあるが今日これを使うような機会はない・・・
素人にはよく判らないが、硫黄、硝石は兵隊さんが使う弾頭の火薬として国家戦略品。一般人には手に入れられない戦略物資だったと聞き及んでいる。蜂取り花火とはこうして花垂らし小僧時代から縁があり関わってきた。『蜂取り花火』の話が出た序に少々触れておこう・・・ もう大分時間が経ち及んだ時代、50歳少し前だったか、Oregonに長期赴任、駐在していた時代があった。当時の余暇趣味は専らゴルフ全盛時代で猫も杓子もゴルフ!ゴルフ!!! 日本中が浮かれていた!!!我とて同じで週末と言えばゴルフによく出掛けていた・・・Oregon のゴルフ場には日本で言う、『キイジス(キオビクロスズメバチ)』がワンサカ居た・・・本当にワンサカ!!!!と言う言葉が当てはまるほど居た。今でもよく理解できないが、標高が超低く精々100m、高くても数百m位の低地にワンサカ居たのだからこの理由が今でもよく判らない。Portlandの商工会のコンペが中部OregonのElkhornと言うゴルフ場で行なわれた。夕方、日が傾き掛けた時間帯最終ホール18番のティーグランドに来た時、目の前を引っ切り無しに蜂が飛んでいた。通い蜂だ・・・ 巣があるな!!!!! 次の瞬間、ティーグランドの土手から噴き上がっていた!!! 勿論、この地では標準的な『キイジス』だ。 未だ過っキイジスのこんなデカイ コロニーに出会った事が無い!!!
数週間が過ぎたある日、日本に出張する機会があった。この時、親父さんから蜂取り花火を手に入れ持ち帰った。 今日だったらこんな芸当は出来ないだろうか? 世界貿易ビル爆破事件以来取り分け花火類の携帯は厳禁だという・・・
数週間して家内が来た。この時、助手として同行して貰い200㎞も遠地のElkhornに出向き見付けてあっあ『キイジス』の巣を燻した。 鎌も無く手掘りだけで掘り上げたが抱える程のコロニーで12~3段もあり、晩秋だったの秋児が4~5枚あつた事を憶えている。。。。。。 その晩煮付けて翌日アメちゃんに食べさせたが誰も箸を出さなかった・・・半面、日本人赴任者が「これは美味しいといい」ムシャムシャ食い潰していた・・・ 花火は花火!!!、これも花火!!! 花火の強い思い出の昔話である。
諏訪湖花火大会は歳を追うごとに有名にになり今日では20~30万人にと言う人出があり、新潟の長岡に次ぐ程の大人気だという・・・ 中でも、元務めていた会社の『 Kiss of Fire !!! 』と言う、湖面下で尺玉を左右両方向から爆破させながら合体させると言う湖水でなければ成し得ない技の花火がある!!! この花火大会が昨夜あった。この花火を高い山頂から撮影しよう!!!と言う試みを前々から抱き続けていた。
朝からソワソワし時間が来るのを待つ・・・が、生憎大型台風が紀伊半島に上陸しつつあった。 天気予報、大会事務局の開催判断と首引きしながら落ち着かない!!!が、カメラの段取りは全く手付かず… 気の方だけが焦っていた・・・ カメラのバッテリー充電も疎か!!! この機会に!!!と購入した、高級三脚!!! 長いこと使っていなかったので覚えた手法も怪しくなっていた・・・諸準備をしながらこれ等の操作を復習し直す・・・ 夜間出掛けて行って山頂から花火大会を撮るというお恐れ多い考えだ!!! 時々天気予報を見るが花火大会は実行の由・・・ 打ち上げ開始は7時と言うが、初めての試み故、4時半家を出ることにした。 Live Compojit 撮影が出来るカメラを2台と、買い立て三脚も2台用意した。 場所取りは果たして出来るか? そして、天気は?皆、総て負の要因ばかりだ!!!!! 目的地までは我が家から35分で到着できる。 標高1500mに位置する高ボッチ高原の天気は??????目的地に着くと辺りは強い霧で一寸先も判らないほど・・・撮影どころではなかった。広い展望台には数多くの車が並んでいたが、何をしているんだろう? 30分ほど様子を伺っていたが、この山頂から写真撮影が出来る状態ではなかった。 1年間企画してきた諏訪湖花火大会を山頂から撮る!!!この目論見は完全にぶち壊された!!! 生憎の台風のお陰で台無しになってしまった!!! 今企画中の写真集造りのメイン画像の対象にならない!!! 少々愕然となったが、これも宿命!!!!!代替画像撮影を考え直したいが湖上祭を上回る花火等ない!!! 1年間の持ち越しになる!!! 昔々撮った諏訪湖端からの Kiss of Fire 撮影技術が未熟で使えるかなぁ~~~?
古い画像だがこんな雰囲気・・・ 昨今の花火は7色の金属をふんだんに使い色が派手派手になっているようだ?と感じた・・・そして、今日でも、この花火が一番人気だと解説者が言っていた・・・
家に帰り、7時からTV放映を見た・・・ 時代と共に花火の質も上がり、凄い時代になった!!! 今我の Live Comsit を使う技術でどうしても挑戦して見たかった… このような可能性を秘めていてくれる・・・
時間は遅いが、今、諏訪湖で20時から小花火を上げてるようだが果たして代替になり得るか? 村祭りの花火もあるが珍奇過ぎてお話にはならないだろう? 又とないチャンスを逸した時間帯となった・・・