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  ヘボのアルバム (続編)

四季折々の戯言を・・・
そこから何が読めて来るか?

     『 ヘボちゃん女王蜂の休眠姿!!!② 』

2016-12-27 22:12:04 | 日記

             


振り返ってみればヘボの飼育は確か国民学校2年生か?3年生の頃からしていた。
諏訪地方で言う「ジスガリ(ヘボ)」を求めて彷徨い歩いていた親父さんの影響だった。
その飼育方法は今日、極々、当たり前になっているが三宅式飼育箱の発展的飼育箱ではなく地面に直に活ける!!!という方式で花火を2回も使う方式だった。
我が家の北側の斜面は赤土、粘土質でやや湿度が高く上出来に出来る程では無かったが、父の兄が近くに住んでいて此処は大きな桜や木々が生い茂り夏涼しく、且つ黒土の斜面で飼育には条件が整っていて10巣とか15巣単位で飼って上げていた。
yは、毎年、お盆になると親父さんの後に付き八ヶ岳広原山麓で「ジスガリ」、今で言うピンコロを見付け飼うという習慣になっていた。当時は8月、お盆が常識だった。
八ヶ岳山麓には「ジスガリ」の他に「軍」、「キイジス」も居て、当時としてはこの辺の区別は殆ど誰も出来ていなかった。「キイジス」だけは体が黄色いので誰でも直ぐに判るが、標高1300m以上の地点・鼻戸屋より上で無いとゲーロ(蛙)に来る事は無かった。
飼い蜂とはいっても家の周りに活けるだけなので大して大きくもならなく、ただ、飼って楽しむ!という程度のものだった。

確か、小学校制度に変わり5~6年生の頃近くの烏帽子というの線路の土手で「ジスガリ」より勢いのイイ巣を見付けこれを現地で燻しその場でバケツに土を入れ固め、土の真ん中を繰り抜きそこへコロンと掘り上げた巣盤をそっくり入れて持ち帰ってきた事があった。上蓋は芝をごそっと剥ぎ載せると言う自然状態に近い形を取った。
この巣は、メキメキ大きくなり秋祭りの頃には吹き上がる程に、お祭りの御馳走となった。大きなバケツが一杯になる!生育振りで鼻高々の技術確立した記憶は新しい! それ以来この方法を講ずるようになって行った・・・
そして或る年の晩秋、この飼育箱の脇で最初にして最後の交尾蜂を見た!!!
最初何のことかよく理解できなかったが、今にして思えばどうしたことか?事もあろうに飼育場所の真横での交尾だった・・・
それ以来「ジスガリ」の交尾等見た事も無かった!!!

晩秋、親父さんと毎週のように土日が来ると連れだって八ヶ岳山麓や小淵沢界隈まで出掛けた・・・
そして教わったのは、晩秋、雄蜂が風を隠す暖かい日向の高木や垣根の周辺でワイワイと屯徘徊(たむろはいかい)する雄蜂を指してこれが交尾蜂:「グレ」だと教えてくれた。 当時の蜂狂達は日向ボッコをしながら高木で徘徊している雄蜂の群れを「グレ」と呼んでいた。 「グレ」:群れをなす軍団という意味らしい!!!
「軍」の大きなコロニーになるとこの「グレ」は物凄い数で唸りを発て徘徊する姿は見聞に値する程だった。
yの親父さんは、晩秋になるとこの「グレ」を見付けその界隈で通い道を探し当て「透かし」で見付けるという高等探巣戦術が得意だった。
今から遡ること100年も前の話になる!

そして、時代は10数年近くジャンプする・・・
yの蜂追い中断の期間だった・・・ 高校や大学、そして屁ッポコサラリーマンになると好みから外れて行っていた・・・他に遣る事が山積していた・・・
サラリーマン時代も終焉を迎える50代になって焼けボックリに火が付き出し、松本の蜂狂達と年に数回蜂追いをするようになって行く・・・
この頃、NHKの教育TV:「ヘボに魅せられた男」、、あの有名な三宅名人がTV出演しこの界隈でも一気に話題となり蜂狂仲間が増え出すと言う一件があった!!!
そして、そしてだ!!!三宅名人宅御訪問を企てた!!!  
御一行様は宮ちゃァ~、五味さん、矢花ちゃんだった。先導リーダー役は、勿論、宮ちゃァ~!!! 常に先頭に立つ!!!
それは、片道3時間近い串原村への旅だった。 以来、串原行きを「串原詣で」と呼ぶようになる・・・
先客も居たがどういう訳か?三宅名人は我々を家の座敷に通してくれた。 最初、お互い警戒しながらポツリポツリのヘボ談議だった・・・
そして、最初の交換物が我々郷土土産と「ウグイ」等々・・・。 三宅名人は交尾蜂のテレフォンカードを1枚づつくれた・・・
yが今日この道にこれ程までにノメリ込んでしまったのはこの交尾蜂テレウォンカードだったと言ってもイイだろう・・・
それ程この交尾蜂写真に超超曳かれたのだった!!! このカードは今でも取ってある!!!
このテレフォンカードの画像を載せようと、昨晩、2時間近く探したが何所に仕舞い込んだのか?出て来ない!!! 画像も探したが8台もあるHDDから探し出すのは至難の技で未だ見付かって居ない! その代わり、古びた三宅名人の名刺が出て来た!!!
これで代用して置こう!!!当にこの画像のテレフォンカードだった。名人:翁はこの画像がお気に入りだったんだろう事が名刺にも使っていることから想像される・・・



と、思っていたらヒョンナ所に画像があった!!! これが三宅名人がくれた大事なテレフォンカードだ!!!



我々の探巣技術は自他共にお他人様にも自慢出来る腕前だが三宅名人の飼い蜂術:飼育法、交尾蜂捕獲といった技には吃驚!!!唯唯頭が下がった。私共の珍奇なスガレ追いひ技術は卓越しているとは言うモノの次元の違う世界に遭遇し、唯唯、目の玉を貧剥いて帰宅した記憶は新しい!!!
しかし、名人には逆立ちしても出来ない「キイジス」との出会いという得意技にチョッピリ自負を憶えシーズンイン後名人に巣をプレゼントするという約束をして体面を保った。。。
その年からyも飼育箱を寒冷紗で囲み交尾蜂を10数匹捕獲するという快挙を成し遂げた!!!  



これを三宅名人に報告すると「ホ~~ホ~~~、良くやったネ!」と言って褒め称えてくれた。。。
実は、この時、大変な目にあった。
飼育箱を寒冷紗で囲むと出入り口が塞がれる!、そしてデフェンス寒冷紗を喰い破り其処を第2の出入り口とする・・・通わせまいと此処を塞いでいる時、ガァ~~~ンと一撃を食らった!!!目の縁である!
翌日、串原のヘボ大会の日だった。 少々恥ずかしかったがオカチメンコの顔で参加!!! 三宅さんに合うと「オ~~お~~~!お土産を貰ったね~~~!!!」とオカチメンコの顔を見て冷やかされた・・・ 三宅さんはyのイイ兄貴分だった!!!
この一連の一件はyにとって青天の霹靂!、前代未聞の大事件でこの年を期してヘボハウスなるモノの建設等にノメリ込んで行く・・・それが、我が家の梲(うだつ)付きヘボハウス!!!近くの宮大工さんと相談し造り上げた曰く付きのヘボ小屋である!!!



依って、交尾蜂捕獲という一件はyの人生の上で大事件で、この頃からカメラを始めヘボちゃんの観察術、交尾撮影のノメリ込んで行く・・・自慢でも無いがこの面での画像所有数は誰にも負けない量と質を持っている!!!

パソコンを手繰れば当時の未熟な画像がゴロゴロ出て来るが、それでも大満足!!!、こうした経緯を経て撮影術も飛躍的に成長して行く・・・何と言っても目先で大量の交尾蜂達が見られるのが絶対の強みで色々なシーンが手当たり次第得られる。 そして、デジタルカメラの技術進歩とも相まってこの道では一丁前の講釈が言えるようになって行く・・・   
最初の頃の「蟲の眼レンズ」は画質が悪かった。 馬鹿チョンカメラRicoh GX8 を蟲の眼カメラにした代物だった・・・






画像は後程ジックリと吟味しながら載せる事にしよう・・・ それにしても三宅さんから頂いたテレフォンカード何処へ仕舞い込んだのだろう? 一寸ショックだ! その代わり、多くの蜂狂さんから頂いた名刺や貴品銘品がザラザラ出て来た・・・ 阿保かいなァ~~~!!!   画像、今夜まで待ってね・・・ 

先程から数ある画像の中から適当に引っ張り出し載せている・・・
上の画像は蟲の眼レンズ駈け出しの頃で馬鹿チョンカメラの質が悪くこんな程度だったが、一眼レフ Pentax 100 + 50mm を蟲の眼レンズにすると画質は飛躍的に向上した!!!
以来これがyのオトットキの蟲の眼レンズとなる!!! 
そして、この挿絵交尾器の構造、仕組みは大凡でもイイから頭に入れておくとイイ!!! 後々、折に触れて解説して行くことになる・・・
哺乳動物とはかなり異なった精器体で実に合理的に出来ている!!! 
では・・・






我老い耄れ爺の所の強みは交尾のレパートリーが広い事だ!!! 白黒の「軍」ばかりではない!!!
多分、他では絶対見ることが出来ない「キイジス」の交尾までトライしている!!!  
交尾自体は何ら「軍」と変わらないが、ポイントは、ややダイナミックな事とその美しさにある!!!




こうした交尾活動の中、外では赤松の上でもこうした交尾活動が展開されている・・・
この上ない楽園でこの地で生き永らえている事に喜びを感じる! 
取分け、毎年、何らかの形で「軍:シダクロ」は勿論のこと「キイジス」と戯れられることに最高の喜びを感じる!!!
 



そして、こうしたヘボコンテストで知り合いの蜂狂仲間とヘボ談議が出来ることに何より最高の喜びをおぼえる。。。 


コメント (2)
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     『 ヘボちゃん女王蜂の休眠姿!!!① 』

2016-12-27 10:41:34 | 日記

               


暮れも押し迫って来た!!!
アッと言う間に1年が過ぎて行く・・・
振り返って見ると一年中貧乏暇なし!セコセコと鼠のように飛び廻っている・・・
暮れから始まる野生蘭「イワチドリ」の植え替え作業、凡そ2ヶ月近く掛かる!!! 終わったかと思えばそこには陶芸作陶が待っている。
3月開館となるので2~3回/週の割合で通う・・・
昨年暮れから今年に掛けては160~170個もの小鉢を造った!!! 昨今色々な土を憶え夫々の味を出すべく懸命に捻る。
好みは「萩焼」「南蛮」「信楽黒泥」等だ!!!
4月に入るとお待ちかねの「イワチドリ」が咲き出す!!! 
この時期が1年中で一番充実しているかも知れない!!!
今年は合うい次ぐ新花の連発で大いに心が騒いだ!!!
こんな時期が5月一杯続く・・・
そして6/中には飼い蜂が始まった!!!
思ったより2週間近く早くの営巣を見た!!! 何故このように早い営巣になるのだろう?
思うに、冬、雪が少なかった!!!早い雪解けがそうさせたのだろう・・・
7/中には満杯になり余裕のスガレ追いだった!!!
比較的雨が少なく雨に裁たれた日はほんの2日ほどだった。
しかし、そこには特定地域でのスガレ追いしか出来ずyを含めて乱獲に拍車を掛けている事を反省した。 改めて女王蜂の蜂放作業を一層強化しなくちゃァ~~~と・・・ そして、ここ2~3年主戦場にしていたフィールド:城ではヘボちゃんの姿を殆ど見ることが出来なかった!!!
偏在の年だったと言えよう!!!
こんな訳で新規開拓も進み、思わぬ場所での開拓も進んだ。
夏は猛暑が続き、ヘボちゃんには耐えがたかっただろう?
飼育箱への土入れ飼育の重要性を改めて認識した。
こんなニーズを足助にBUNさんに話すと間髪を入れずに胴丸飼育箱の手当てをしてくれた。 そして初秋には態々足助ら運んで来てくれた!!!
思わぬプレゼントに   ニッコリ!!!
未だ手当、処理も出来ぬまま軒下に眠っている・・・来春の屋根造りが急がれる!!!
秋は長雨が続き、これで約半数近い自然巣が潰れた!!! これは見付けて置いた巣を晩秋覗きに行って確認しているから大変な事件だと思った。
こんな結末を見て自然巣は彼方此方に10巣以上残すことにし自然放蜂させた。晩秋の寒波が思い付きのように来たので繁殖が吉と出たか凶と出たかは判らない!!!
山の飼育巣は11巣試みたが
①、キイジス2巣は潰れてしまった!!! 家の土入れキイジスも潰れたので惨憺たるもんだった!
②、シダクロ:軍は、2/9巣が潰れ、内容確認で1巣燻す、そして6巣は完璧に放蜂させた!!!
  試しに燻した巣は超大物で王台が6枚もある代物!ドクちゃん仕込みの入母屋式飼育箱が満杯で底部は王台3~4枚が地面を掘り込んでいた!!!




  自然放蜂の6巣も同格で大量の女王蜂が自然界に放たれて行った!!!
家では買い蜂5群をサテアンに入れ強制交尾を例年の如くした。まだ、捕獲が進んでいないので成果は判らないが、植木部品を動かすとゴロゴロ出て来るので10000匹以上は固いと踏んでいる。
正月明けの捕獲が楽しみだ!!!

この間に庭木の手入れ、一位の刈り込み、赤松の剪定ヒネ葉取り等もした。結構大変な作業で都合1ヶ月近く掛かった!!!
そして、今年は松本山雅1年での復帰を近い熱烈な応援もした。
結果は最終腰砕けで涙を飲んだが内容的には優勝に匹敵するもので称賛に値する!!! 一寸した付きが無かったという気がする思わぬ贁着だった。
昇格する札幌、清水、大阪には頑張って貰いたいが、y的には負け惜しみではないが力の上で松本より格下とみている。
相当頑張らないとエレベーター候補有力となる可能性大だ!!! それだけに奮闘を期待する・・・
松本は1年掛けてエレベーターにならない力を付け、当然、来季を狙う!!!
80歳を超え足腰が儘ならないが、来年も年間チケットを買っての応援が続く・・・

婆も何とか弱々しいながら頑張ってくれているので一時の大事な時期を追いやることが出来ホッとしている・・・しかし、ダメージは大きく昔のような姿には程遠い!!! 丸2年の延命に成功しているので更に頑張って貰いたい!!!

世間でも思わぬハプニングの連続だった!!!
トランプさんの劇的勝利、パク・クネさんの不祥事、度重なる災害!!!、諏訪の御柱、松本山雅の油断贁着、鹿島アントラーズの頑張り等々激動の年だった。この世の中想定外の事が儘起きるから怖い!!! そして世の中を変えて行く・・・
こうして1年が過ぎようとしているが、我一番の楽しみはこれから始まるヘボちゃん女王蜂の捕獲である・・・



こういう半人工的交尾蜂捕獲作戦が成功しているとするならばこれ程楽しく、嬉しい作業は無い!!!極めて前向きな作業でこれからもその技を高めたいモノである!!!
暫くの間、ヘボちゃん女王蜂の休眠姿を中心に観察を通して学んだ講釈を述べて見たい!!! HPのトップ画像にも載せたがヘボちゃん女王蜂の根姿は実に美しい!!! そして、実に合理的な寝姿を採って居る!!!
何所が合理的か?
それはこれからのお楽しみとしよう・・・
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