京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

東福寺「光明院の庭を楽しむ」

2019年06月20日 11時45分32秒 | 日記
6月14日は、朝日カルチャースクール主催の「東福寺光明院の庭を楽しむ」に参加しました。
講師は作庭家で大学で教鞭もとられている重森千青(ちさを)先生です。





重森、、、と聞いてピンときた方は庭園好きの方でしょう。そう、こちら光明院の庭園を作庭された重森三玲さんのお孫さんです。





こちら光明院の庭園は、重森三玲が昭和14年(1939)に東福寺本坊庭園と同時期に作庭され「波心の庭」と名付けられています。
この年は、本坊、光明院、芬陀院の三庭が新規作庭され、また、芬陀院の伝雪舟庭と普門院(東福寺開山堂)庭園のニ庭を復元改修しています。







庭園名の由来は禅語の「嶺上ニ雲ハ生ズルコト無シ。波心ニ月ハ落ツルコト有リ」から名付けられました。



庭園には三尊石の石組みが三ヶ所あり、それぞれの中尊から光が放たれている様子を表現しています。三尊石の石組みの手法は平安時代に橘 俊綱が編纂したとされる「作庭記」にもあるように日本の古くからの手法ですが、三尊石を三ヶ所配置し、それらが三角形を形成しているところにデザインの斬新さを感じます。

仏像で如来さま、菩薩さまの背後に"光背(こうはい)"がつけられているのをよく見かけます。これは仏様が光を放っている様子を表現しています。
夜間拝観で清水寺や青蓮院門跡で空へ向けて青い光が放たれています。これは、ご本尊さまが遍く全ての人々を救済せんと光を放っておられる様子を表現しています。

東福寺のすぐ南にあるにもかかわらず、いつ訪れても静かでゆっくりと出来るお寺です。

ご住職は本山の役職につかれており、光明院の法統を守るべく妻帯もされておられません。ですから、お留守の時も多く、「拝観料は、こちらの竹筒に入れて下さい」の旨の案内があります。

次に同じく重森三玲が改修した通称雪舟寺と呼ばれている芬陀院へと向かいます。

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