京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

東福寺で学ぶ 知られざる画僧 明兆②

2023年04月27日 07時58分00秒 | 日記
 東福寺塔頭南明院で花園大学の福島先生の講座を受け、次に三門を拝観します。





三門は室町時代の建築で国宝に指定されています。







上層には釈迦三尊像と十六羅漢像が安置されています。
建物は禅宗様と天竺様とを巧みに取り入れたもので日本最古、最大規模を誇ります。

内部には美声をもって知られる神話的な鳥・迦陵頻伽にが描かれています。
極楽浄土で法を説く鳥のひとつに数えられています。

福島先生いわく、鮮やかに彩色が残っているところは後世に補修された部分だそうです。
特に白色は胡粉で彩色されていて他の色より剥落しやすいそうです。









掲げられている「妙雲閣」の扁額は東福寺を庇護した足利代四代義持公によるものです。

次に法堂を拝観します。








東福寺は明治14年(1881)の火災で仏殿と法堂を失っています。
現在の建物は昭和9年(1934)に仏殿兼法堂として再建された建物です。

火災前の仏殿には高さ約15mの釈迦仏像が安置されていましたが、惜しくも消失してしまい、かろうじて大きさ2mの左手部分が残っています。

法堂に掲げられている扁額に「毘盧寶殿」と記されているのが盧舎那仏(大仏)が安置されていた証です。

現存する最古で最大規模を誇る「東司」や「禅堂」が残り"東福寺の伽藍面"を思います。