次に哲学の道近くにある法然院をたずねました。
方丈庭園です。
西側には"黒谷さん"と呼ばれ親しまれている金戒光明寺が遠望できます。
法然院の伽藍内は通常非公開ですが、毎年4月と11月のそれぞれ第1週間の7日間、伽藍内が公開されます。
梶谷ご住職とはFacebookで繋がっているので凄く身近に感じるお寺です。
風情ある山門を潜ると両側には白砂壇があります。水を表していて心身を清めて境内浄域に入ることを意味しています。
季節季節に色んな砂紋が引かれています。
庫裏玄関で受付を済ませ伽藍内へ。
本堂北側の中庭には珍しい椿(五色散り椿・貴椿・花笠椿)が植えられていて毎年3月の下旬から4月中旬にかけて咲き誇ります。
ご本尊の阿弥陀如来坐像さまです。
前には25の花が散華され阿弥陀如来さまにお供される25菩薩を表しています。
本堂の4室には京都画壇の巨匠堂本印象の抽象画の襖絵があり、当時は檀家さんから不釣合いと疑問の声があったようですが今ではすっかりと本堂襖絵として馴染んでいる感がします。
狩野光信筆の「桐に竹図」です。
方丈庭園です。
中程には阿弥陀如来さまに見立てた石を中心に観音菩薩さま、勢至菩薩さまの三尊石が配され、「善気水」が湧き出し庭園の水を潤しています。
山号の「善気山」もこの湧き水名から取られています。
紅葉も始まり花手水とともに錦秋の庭に変わって行きます。
コロナの影響で手水鉢の使用が中止される中、いい有効利用ですね。
西側には"黒谷さん"と呼ばれ親しまれている金戒光明寺が遠望できます。
茶室です。
照明設備はなく自然光だけの茶室です。
大きく取られた吉野窓が印象的です。
一昨年の台風21号で甚大な被害を受けられましたが檀家さんを始め多くのボランティアの方々の尽力ので復興されています。
庭園には一部倒木がそのままにされています。台風の教訓を記憶に留める為でしょうか?
よくもお堂を直撃しなかったものですね。
次に曼殊院門跡の夜間拝観へと向かいます。
(伽藍内は撮影禁止なのでネットから転載させて頂きました。)