福島第一原発の処理水の海洋放出が、地元の漁民の了解なくして放出がはじまりました。
「漁業者など関係者の理解なしには、いかなる処分も行わない」という政府の国民、福島県民への約束を反故にするものです。
政府や、東電の説明では、国の基準よりも40分の1となる同1500ベクレル未満とするから問題ないとしています。
「国の基準」より少なく放出することと「風評被害」は別物です。
基準値以下の魚がお店に並んだとしても「福島産」というだけで消費者は手を出しにくくなるでしょう。
福島原発事故から12年経っても米などの農産物は「不評被害」を受けています。
原発の建屋内への地下水の流入を止めない限り、汚染水は増え続けます。
「凍土壁」などの対策が十分な効果をあげていないにもかかわらず、政府が汚染水の増加を止めるための有効な手立てをとらす「処理水の放出」に逃げています。
専門家から「大型タンク貯留案」や「モルタル固化処分案」など、放射性物質の海洋放出を回避する手立てが提案されています。
問題を解決するための幅広い科学者の知見を集めて検討と対策を行うべきではないでしょうか。
写真は、大手ビルから見た新庁舎です。
旧庁舎は完全に取り壊されています。
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