原発のデータ改ざん34件
原子力安全委の指導ただす
吉井議員が質問
日本共産党の吉井英勝議員は二十二日の衆院内閣委員会で、原子力発電所でのデータ改ざんが相次いでいることを取り上げ、監督・指導する立場にある原子力安全委員会の責任を追及しました。
吉井氏は、ナトリウム漏えい・火災事故をおこして運転停止となった高速増殖炉「もんじゅ」の自己批判をこめた日本原子力研究開発機構の報告書に触れ、「報告書を書かせるにあたって、原子力安全・保安院は、一体どういう指導をしてきたのか」と追及しました。
原子力安全・保安院の平岡英治審議官は、「管理体制、組織体制などを指摘してきた」と説明しました。
吉井氏は、原子力安全・保安院が四月に公表した原発のデータ改ざん一覧に基づき、改ざん件数が三十四にのぼることを示し、原子力安全委員会の監督・指導が不十分だと指摘。「原子力安全委員会が、安全対策の面で機能しているのか問われている」と強調しました。
原子力安全委員会の鈴木篤之委員長は、「原子力の安全について万全を期さなければならない」とし、「もんじゅ」については「見解を示してきたが、今後も真剣に考えていきたい」と答弁しました。
2009年4月23日(木)「しんぶん赤旗」
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