山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

英語の流暢さ

2012-01-30 05:42:24 | 日記
この度、必要があり文部科学省が出している「高等学校学習指導要領解説 外国語編 英語編」(平成21年12月)を読みました(高等学校学習指導要領解説 外国語編 英語編」(平成21年12月))。

その中の、「コミュニケーション英語Ⅰ」の項目の中に次のようなことが書かれてありました。

 「話す速度」については、その場の状況、聞き手の反応、話題、伝えようとする内容や気持ちなどに応じて、話すことができるように指導する。例えば、特に人前で話す場合には、聴衆が理解しやすいように、ゆっくりと明瞭に話すことが重要である。また、単に速く話すことが流暢さであるとの誤解があるが、コミュニケーションの流れを切らないように話すことが流暢さであり、速く話すこととは、必ずしも一致しないことにも留意する。(p.13)

これには、僕自身全く同意します。

ゆっくり、とつとつとでも自分の言いたいことが表せればそれでよいと常日頃から思っていますが、まさにそんな気持ちを代弁してくれている文章でした。

ちなみに、手元の国語辞典で「流暢」を引いてみました。

流暢=話し方がすらすらとよどみないこと

とありました。

それでは、次に「すらすら」を引いてみます。

すらすら=順調に物事が進行し、または完成するさま

それから今度は漢和辞典で「流暢」の「暢」という字を調べてみました。

そこには、「暢」の意味として「のびのびする、のどかになる」などが挙げられています。

また「解字」の欄には、

「申が形を表し、易が音を示す。申はのびること。易は長い意味を含む。暢は長くのびること、のびのびとすることである。」

また「暢」を使った熟語には「暢叙(チョウジョ)」というものがあり、その意味は「のんびりと話す」となっています。

ということで、やはり「流暢」という語には「速く」という意味は含まれていないようで、「速さ」よりむしろ「のんびり」でもいいので、そのことについて流れるように(流れには速い流れもあるが、遅い流れもある)、長くいろいろと話すということだろうと思います。

でも、演説ならともかく、会話の場合は、一人で朗々と話すことではもちろんなく、会話はキャッチボールですから、相手の話を聞くことも大切ですけどね。

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