山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

研究費について

2012-02-18 07:41:13 | 日記
僕たち大学教員は、研究者でもありますので、「研究費」というものをいただいています。

これは、名目上からも研究にかかる費用をまかなってくれるもので、お給料とは別に支給されるお金です。

給料は生活のための費用をまかなってくれるものとしていただきますが、研究費は、文字通り研究のための費用をまかなうものなのです。

僕は、英語教員として大学に雇われていて大学では英語関係の講義を担当すると共に、英語関係の業務も教員としての英語以外の業務も行なっています。

そして、研究としては、ジョン・スタインベック、国際姉妹都市交流、時事英語、英語教育などについて行なっています。

英語教育以外の研究テーマは、自分の担当講義とは直接の結びつきはないのですが、それでも、英語を使って研究をすること(英語により研究論文を発表したり、学会発表をしたり、英語の文献を読んだりすること)は、自分の英語力の維持・向上に役立ち、自分の英語力の維持・向上は、学生に英語を教えたり、大学の英語関係の業務をすることにも結びついています。

つまり、僕の英語力が向上することにより、学生達にはよりよい授業ができ、英語関係の業務もよりスムーズにすることができるのです。

僕の英語力が向上し、英語教育力が上がることにより、(理想的には)学生たちの英語力も上がり、学生達がよりよい進路を目指したり、海外進出の機会を得たりすることができるのです。

もちろん、英語力のアップがイコール授業力のや業務力のアップではありませんが、同じ「山内 圭」という人間が授業や業務を行う場合、英語力の低い山内 圭より、英語力の高い山内 圭のほうがよりよい授業や業務ができるということは言えると思います。

また、特に公立大学教員であるということとも関係していますが、地域の国際交流活動や英語教育活動にも、僕自身の英語能力が反映されます。

大学の専任教員であるということは、その大学「おかかえ」の教員であるということです。自分だけで勉強・研究している時には、自分の向上に対しては、自分でお金を出さなければならないわけですが、「おかかえ」の身であれば、自分の能力の向上のためにお金を出してもらえるということです。そして、その能力の向上はその組織に還元しなければならないということです。

ところで、どんな能力もそうだと思うのですが、英語力の維持、向上にはお金がかかります。

学生時代に身に付けてしまって、はい、それで一生食べていけます、などという生易しいものではなく、常に新しいものを身に付けて行かなければなりませんし、また自分にとっては外国語である英語は、使わないとどんどん忘れてしまい、能力が落ちてしまうものなのです。

僕は若い頃から、英会話スクールや講座等には通っていませんでしたので、自分の英語力をつけ、それを維持し、向上させるために莫大なお金がかかっているわけではありません。

若い頃は、もっぱら学校で学ぶ英語の授業等を基本に、NHKのラジオやテレビの講座を活用し、学生時代も外国人観光客相手のボランティアツアーガイドの活動で英語の実践力を身に付けました。
(NHKには、本当にお世話になっていて、NHKの受信料は英語学習の授業料のつもりで払っているといっても過言ではないくらいですが、そのことについてはまた別の機会に改めて書くこととします。)

莫大なお金はかかってはいませんが、ちょっと考えてもらえばわかるかと思いますが、英語力の維持・向上のためには、最新の英語の雑誌や新聞に触れたり、書籍や資料を購入したり、内外の外国人と英語を使って交流したり、学会や研究会や勉強会に参加したり、海外に出かけたり、結構お金はかかるものです。

いただいている研究費だけでは、まかないきれず足が出ることもしばしばです。

まあ、僕の場合は、研究も教育も、自分の能力の向上も、ひいては自分の生活の充実も渾然一体となっており、はっきりと区別ができない状態となっています。

ですから、給料に加え、研究費もいただき、その中で自分の生活をし、家族を養っていきながら、自分の能力(英語力など)を維持・向上させ、教育や研究や業務を行なっているという感じです。

学者というのは、古来より清貧である運命なのかもしれませんが、これからもいただいた研究費を有意義に活用しつつ、研究や自己研鑽に励んで、そこで得られたものを自分の属する組織(新見公立大学・短期大学)および地域や社会のために還元してゆきたいと思います。

また、同時に外部資金による研究費確保も大切なことかもしれませんね。

以上、会計年度の終わりに近づきましたので、それにまつわる思いの丈を記してみました。


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