山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

"give it a try"(『花子とアン』より)

2014-04-21 13:05:36 | 日記
先日、書いたように(TVドラマ紹介:NHK連続テレビ小説『花子とアン』参照)NHK朝のテレビ小説『花子とアン』、とても興味を持って見ています。

主人公の花(子)が、英語を勉強しているシーンなどもあり、なかなか面白いです。

そんなシーンの中で、少し前になりますが(4月8日放送分)、テーブルマナーが身についていない花に対して、外国人教師がマナーを教えながら、「やってみなさい」という意味で"Give it a try!"と言っていました。

僕の語感としては、give it a tryのようにtryを名詞として扱うこの表現は最近の新しい表現であると感じていましたので、今から100年前を舞台としたこのシーンに使われていたのは、少し違和感を持ちました。

でも、僕はネイティブスピーカーではありませんので、これについては少し調べてみる価値があると思いました。

とりあえず、図書館のOED(Oxford English Dictionary)で調べてみたところ、tryの項に名詞の用法として次のように出ていました。

I should have had a try at it. (1832年)

Don't give it up...let's have a try for him. (1840, Mrs. Gaskel, M. Barton)

どちらもhave a tryとして使用例でしたが、既に1832年にその使用例がありました。

二つ目の使用例はギャスケル夫人(エリザベス・ギャスケル)による小説『メアリー・バートン』に出てくるものです。

ということで、まだ結論は出ておりませんが、"give it a try"の表現も意外と古い表現なのかもしれません。

なかなか英語の勉強になるドラマですね。
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