山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

映画紹介:『白雪姫』(Snow White and the Seven Dwarfs)

2015-02-06 09:07:48 | 日記
ディズニー映画の『白雪姫』を紹介します。





この作品は、ディズニーの長編アニメーションフィルムの第一作目で、1937年に公開されました。

映画の冒頭での鳥たちのシーン、または、主人公白雪姫が動き回るシーンは、アニメーションという技術は、こんなにも素晴らしく動きを表現することができるということを観ている人に知らしめるためのシーンだと思います。

この映画の中に度々登場する動物たちの動きも、全く同様の意図で描かれていると思います。

動物(アニマルズ)の動きを、アニメーションを使ってうまく表現しているのです(動物の実写なら、ここまで、製作者の意図通りにならないところ、アニメーションなら、それが可能であるということも)。

音楽に合わせた動きもアニメーションなら可能になるのです。
(現代では、CGを使っても可能だと思います。)

白雪姫が七人の小人たちの家に行き、掃除するシーンは、絵本のグリとグラが動物たちと家を掃除するシーンを思い出しました。

また、留守中に家に入って行くのは、Three Bearsの話にも共通します(この話は、大正時代の英語の教科書にも入っています)。(日本英学史学会第47回全国大会での研究発表参照)

小人たち(dwarfs)はコロボックル伝説などを思い起こさせますし、私が研究するジョン・スタインベックの若い頃の作品 "The Gifts of Iban"(「アイバンの贈り物)を思い出します。

この映画では、いろいろと印象的なシーンがありましたが、この映画をこの度授業で一緒に見た幼児教育学科の学生たちにも参考にしてもらいたいのが、白雪姫が小人たちと最初に出会うシーン。

小人たちのベッドの名前を見て、誰が住んでいるのかということがわかった白雪姫は、小人たちの様子などから、それぞれの名前を当てていき、覚えます。

学生たちが保育の場に出たときには、ほとんどの場合に、名札がありますので、名前を覚えていてもいなくても同じように感じるかもしれませんが、先生にとってとても大切なことの一つは子どもの名前を覚えることです。(看護師さんや介護士さんにとっても患者さんや利用者さんの名前を覚えることは同じように大切だと思います。)

幼児教育学科の皆さんが、現場に出たときには、多くの場合は、七人以上の「小人」と接することになると思いますが、この白雪姫のように、一人ひとり、相手の性格に合わせて接していってもらいたいと思います。

ただ、この映画、小人たちのドタバタするシーンが少し多かったように感じます(ただ、子どもたちは繰り返しを楽しみますので、子どもたちにとってはちょうどいいのかもしれませんが…)。

そして、白雪姫と小人たちのパーティもとても楽しそうに描かれています。

ここでは、後のディズニー映画の名作『ピーターパン』のウェンディとロスト・ボーイズのシーンを思い起こしました。

この映画には(も)、身分違いの恋愛が描かれます。

また、王子様のキスで白雪姫が生き返るのも、よくみられるモチーフです。

『アナと雪の女王』でも『リトルマーメイド』でも『眠れる森の美女』でも、愛する人のキスはとても大きな力を持つのです。

この物語では、女王が世界で一番美しい人であることを保つため、自分よりも美しいとされた白雪姫を殺してしまおうとします。

その中で、女王は醜い魔女になっているところが、本末転倒です。

ところで、この女王が鏡に「鏡よ鏡、この世で一番美しいものは、だあれ?」と尋ねる台詞、英語では何と言っているか知っていますか?

"Magic Mirror on the wall, who is the fairest one of all?"と言っています。

また、毒りんごを食べさせるところでは、この女王(魔女)は、
"One bite and all your dreams will come true."と言っています。

ところで、日本にも世界でいちばんきれいな人を映し出す鏡がありました。



これは、大阪で見つけた「瞬間美人表示システム」という名の鏡です。

この鏡は、その前に立てば、誰でも世界一の美人になれます。

それから、ゲーセンにある絵本を作る機械では、もちろん「白雪姫」も候補のタイトルに入っています。


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