以前、Steinbeck Studies編集作業
の記事にも書きましたが、僕は、日本ジョン・スタインベック協会に所属しています。
この協会は、毎年、日本スタインベック学会を開催しています。
今年は、5月23日(月)、北九州市立大学の北方キャンパスで開催されることになっています。
僕は、ブログの更新ばかりしていて暇であるように思われているかもしれませんし、特にこのブログには息子と遊び歩いていることもたくさん書いているので遊んでばかりいると思われているかもしれませんが、学生に勉強しなさいと言っている手前、自分でも(細々とではありますが)勉強(=研究)も進めています。
その、研究内容の一つがこのスタインベックについてなのですが、今年の学会では僕は、常々関心を持っていたスタインベック作品の演劇化について、「スタインベックと『二十日鼠と人間』と演劇と」と題して、シンポジウムを行うことになっています。
今回、一緒にシンポジウムに登壇してくださるのは、スタインベックが原作の『二十日鼠と人間』の劇を2008年に演出されたLink Project主宰の為国孝和氏とその『二十日鼠と人間』で登場人物レニーを演じた俳優の塚原英志氏です。
お二人には、演劇に携わる立場から、スタインベックの演劇観やスタインベックの原作『二十日鼠と人間』をどのように評価されるかなど我々研究者とは違った観点からのご意見を伺ってみたいと考えています。
また、本学会では、昨年8月にアメリカのカリフォルニア州サリナス(←スタインベックの故郷です)のNational Steinbeck Centerで開催された第30回Steinbeck Festivalの報告もあります。
このフェスティバルでのパネル・ディスカッションのことは、このブログ(下記参照↓)でも書きましたが、
8月8日(日)
今回は、その報告者にも名を連ねております。
ちなみに、日本ジョン・スタインベック協会では勤務校の新見公立短期大学の前学長であり名誉教授でもあられる新居志郎先生も会員になられています。
新居先生は、ウィルス学がご専門ですが、実は、新居先生の伯父様にあたる新居 格(イタル)氏は、スタインベックの代表作The Grapes of Wrath(『怒りの葡萄』)を日本で初めて翻訳された方です。
The Grapes of Wrath の米国での出版が1939年でしたが、新居 格氏の『怒りの葡萄』の翻訳は上巻が1939年その年に、そして下巻が翌1949年に出されているのです。
太平洋戦争の日米開戦を直前に控えたこの時期に、このようなすばやさで翻訳をされたのは、新居 格氏の熱意によるものが大きいようです。
今回は、前学長の新居志郎先生も、この学会にご参加くださると(新居先生の弟子に当たられる宇野文夫先生より)伺っています。
それもとても楽しみです。
なお、この学会については、研究社の『英語青年』のウェブサイト内のお知らせにも掲載されています(僕の役職名が少し違っていますけど)。
研究社web英語青年 2011年5月号 予告一覧
の記事にも書きましたが、僕は、日本ジョン・スタインベック協会に所属しています。
この協会は、毎年、日本スタインベック学会を開催しています。
今年は、5月23日(月)、北九州市立大学の北方キャンパスで開催されることになっています。
僕は、ブログの更新ばかりしていて暇であるように思われているかもしれませんし、特にこのブログには息子と遊び歩いていることもたくさん書いているので遊んでばかりいると思われているかもしれませんが、学生に勉強しなさいと言っている手前、自分でも(細々とではありますが)勉強(=研究)も進めています。
その、研究内容の一つがこのスタインベックについてなのですが、今年の学会では僕は、常々関心を持っていたスタインベック作品の演劇化について、「スタインベックと『二十日鼠と人間』と演劇と」と題して、シンポジウムを行うことになっています。
今回、一緒にシンポジウムに登壇してくださるのは、スタインベックが原作の『二十日鼠と人間』の劇を2008年に演出されたLink Project主宰の為国孝和氏とその『二十日鼠と人間』で登場人物レニーを演じた俳優の塚原英志氏です。
お二人には、演劇に携わる立場から、スタインベックの演劇観やスタインベックの原作『二十日鼠と人間』をどのように評価されるかなど我々研究者とは違った観点からのご意見を伺ってみたいと考えています。
また、本学会では、昨年8月にアメリカのカリフォルニア州サリナス(←スタインベックの故郷です)のNational Steinbeck Centerで開催された第30回Steinbeck Festivalの報告もあります。
このフェスティバルでのパネル・ディスカッションのことは、このブログ(下記参照↓)でも書きましたが、
8月8日(日)
今回は、その報告者にも名を連ねております。
ちなみに、日本ジョン・スタインベック協会では勤務校の新見公立短期大学の前学長であり名誉教授でもあられる新居志郎先生も会員になられています。
新居先生は、ウィルス学がご専門ですが、実は、新居先生の伯父様にあたる新居 格(イタル)氏は、スタインベックの代表作The Grapes of Wrath(『怒りの葡萄』)を日本で初めて翻訳された方です。
The Grapes of Wrath の米国での出版が1939年でしたが、新居 格氏の『怒りの葡萄』の翻訳は上巻が1939年その年に、そして下巻が翌1949年に出されているのです。
太平洋戦争の日米開戦を直前に控えたこの時期に、このようなすばやさで翻訳をされたのは、新居 格氏の熱意によるものが大きいようです。
今回は、前学長の新居志郎先生も、この学会にご参加くださると(新居先生の弟子に当たられる宇野文夫先生より)伺っています。
それもとても楽しみです。
なお、この学会については、研究社の『英語青年』のウェブサイト内のお知らせにも掲載されています(僕の役職名が少し違っていますけど)。
研究社web英語青年 2011年5月号 予告一覧
本文にも追加しました。