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森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「そして誰もいなくなった」を見ました。

2017-03-27 16:19:00 | テレビ・ラジオ

「そして」のすぐ後に「、」を打つと、違うドラマのタイトルになってしまう。・・・〈竜也さんの ^^ 〉

因みに大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」もタイトルの最後の「。」は重要なポイントだ。

だけど最近、アガサの小説で大好きな「終わりなき夜に生れつく」と同じタイトルの小説が気になって仕方がない・・・・。

って、話しはどうでも良い事だけれどね。

※          ※           ※

 

25,26日の二夜連続のスペシャルドラマで、渡瀬恒彦さんの遺作になってしまったこのドラマでしたが、見応えがありました。

アガサの作品の中でも人気の高い作品ですが、日本では初めての映像化だそうです。分かるような気もするんですよね。これの映像化を面白く作るのって、なかなか難しいような気がするのです。あまりに有名なのでミステリー好きの方々には、犯人は周知の所で、しかもこの作品があまりにも斬新で素晴らしかったものだから、それ以降のミステリーの諸々の作品に影響を与え続け、老いも若きもアガサの原作を知らない人も、犯人がどの人なのか分かってしまうと言う確率が高いと思うからです。

「オリエント急行の殺人事件」もそうですが、アガサ原作の作品は犯人当てやトリックを見抜く楽しさより、演劇としてのお芝居を楽しむことが一番なのかも知れませんね。

 

役者さんたちも贅沢でしたよね。

 

これだけの人が揃うと気も使ったのか、一番最初に死んでしまった向井君などは、それまでのセリフ数も多かったように思いました。

集められた10人は法では裁けなかった殺人者たち。

だからと言って殺されてもいいやと言う風には思えませんよね。

「自分の命の終わりを悟った犯人がその命の終わりを知って、その裁けなかった者たちを正義の心で断罪する」と言うものではなく、はっきりと自分で殺してみたくなったと、命の灯の消える直前に、自分の願望を叶えたと告白するシーンのサイコっぷりが素晴らしかったです。

日本のドラマにはすぐに上の文で「」の中にくくったような理由にしちゃう、ちょっとお涙頂戴的で、被害者より加害者に寄り添っちゃうものがあるじゃないですか。

それ、ちょっと苦手。だから最後の犯人の告白には震えるものがあったし怖く感じました。

普通の顔をして、だけど、彼は狂っていたんだと思えました。

 

犯人は分かってしまうと言いながら、一応、遠回し・又は避けて書いてます。そのために分かり辛い文になっていますがご了承ください。

 

いそいそと準備して、嬉々としてトリックを仕掛ける・・・・そこを想像すると、本当に怖いです。

 

サスペンスの映像化は本当に難しいものがあるなと思うのですが、アガサ自体がシナリオを書いた戯曲ではラストの人形は結婚してそして誰もいなくなったと言うもので、その最後を変更させたのだとか。

このドラマのオリジナル部分である、原作にはいない沢村さんの刑事の登場シーンは意外と良かったです。短い登場時間でありながらキャラがたっていて、この刑事たちの他の事件も見てみたいような気がしました。

「この犯罪は芸術なんだ。」と言う犯人の最後の言葉に、きっぱりと否定するところに好感が持てました。ただそれを犯人に伝えることは出来ないわけですが。

 

ちょっと気になったのは人形が「小さな兵隊さん」になっていましたよね。島の名前も「兵隊島」。

これは童謡が元になっているミステリーなんで、良いのかなと思いましたが、元は「Ten Little Niggers」で、この「 Niggers」が差別用語と言う事で、後に「Ten Little Indians」と差し替えられたそうです。この10人のインデアンの歌で知っている方は多いのではないでしょうか。ところが最近、その「インディアン」も差別用語であると言う事で、「小さい兵隊さん」となったようです。

もともとマザーグースの歌は怖いものも多いのですよね。

その怖い歌をもう一度見てみたい方は→こちらで

 

<ある意味、ネタバレしています。↓>

※         ※        ※

 

渡瀬さん、素晴らしかったです。

あの呼吸器は本物じゃなかったのかしら。

途中で痛み止めを飲むって言うのも、本当だったんじゃないかしら。

思わずそう思ってしまいました。

最後まで彼は役者として生きて逝きましたね。

最後に素晴らしい作品をありがとうございました。

覚えていられる限り、忘れませんから。

        

 

コメント (3)
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おんな城主直虎第12回『おんな城主直虎』

2017-03-27 00:15:18 | ドラマ (大河)

どうでも良い事だけれどね、この12回はサブタイトルも「おんな城主直虎」なのよね。

だからタイトルは今までのスタイルを貫いたら、「おんな城主直虎第12回『おんな城主直虎』」となるわけ。それ、なんか楽しそうねと思いつつ、何かが許されないような気もしちゃうのよね。・・・・・・・・(追記・他の皆さんに倣うと言うわけではないけれど、皆さん、ちゃんとそう言うタイトルで堂々と書いていたので、私も訂正することにしました。小さなことに拘るちっちゃな私・・(^_^;)

またしてもどうでも良い事だけれど、なんか今日のワタクシは、まるで歌の「ドロップスの歌」みたいなものよ。

朝焼け見て泣いて、夕焼け見て泣いて…ではないけれど、朝は録画のファンタジー大河「精霊の守り人」を見て泣いて、夜は大河の「おんな城主・・・」を見て泣いて・・・・。

でも私の涙は別にドロップスにはならないの。当たり前だけれどね。

 

だけど泣けたなあ。

あんなに冷たい水を浴びて願掛けしたのに、その時愛する人は、今まさに命を奪われそうになっていたのですから。

倒れたその時に、直親の幻影を見る次郎。

「帰って来たのか。」

 

高熱を出して生死の境をさまよう次郎。思わず幻影の(たぶん)直親に手を差し出す次郎。その様子を見て、母は次郎の手を取りその手から何かをはぎ取るように言うのです。

「直親。この手を放すのです。」と。

如何に離れ難い大事な人であっても連れて行ってはいけないのです。

なんかこの演出にまた泣けました。

 

母にはこの二人の幼い頃からの、切っても切れない繋がりが分かっていたのです。

 

直親たちの遺体を引き取りに行く南渓和尚一行の姿にも、またまた泣きました。

井伊の一族は小さな家族のようなものです。そして子供の時から可愛がり見守って来た僧侶たちにとっても直親は大事な人でした。声をあげて泣く傑山たち。

 

そして案の定、今川はまだ幼い虎松の命も差し出すようにと言ってきました。それを回避するために、直平をはじめ井伊の男たちは戦場に駆り出され継ぐ者が虎松のみになってしまいます。でもこの事を裏で手を引いていたのは、なんと政次だったのです。

 

政次・・・どうして!?

政次には政次の考えがあっての事に相違ない。まだ諦めきれなくて、そう思い信じたい私です。

 

彼の父は死ぬ前に彼に言いました。

「お前は必ず私と同じ道を歩む。」と。

歴史は繰り返されているのです。

井戸の所で、しゃあしゃあと嘘をつく政次。

「今川に、捉えられて、大変だった。今は、直平様たちの、忠義が、・・・」

政次の話し方が、まるで父親と同じじゃないですか。

凄いぞ、一生さん。

一生さんは凄くていいけれど、・・・だけど政次、どうして !?

やっぱり政次には、彼なりの考えがきっとある・・・ !

↑ しつこい。

 

 

「帰ってきたら一緒になろうと直親は言った。それはこう言う事だったのかも。」と次郎は還俗して直虎になり、直親の生きるはずだった人生を歩もうと思うのです。

かくして「おんな城主直虎」は誕生したのでした。あの饅頭のお話を思い出してしまいました。あの時の決断が今役に立つ時が来てしまったのですね。

 

ああ、だけどずっと逃亡していてやっと戻って来ることが出来たのに、亀が可愛そうだなって本当に思いました。

 

そう言えば、NHKのHPの人物紹介欄。亡くなった人は白黒写真に変わっています。なんだかいきなり白黒写真が増えてしまって大変な事になっていますよ。

 

コメント (2)
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