森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

#マッサン 人生はチャレンジ&アドベンチャー

2015-03-30 10:26:53 | テレビ・ラジオ

「#マッサン」のタグ、あえて付けました。名残惜しいと言う気持ちを込めて。

朝ドラはツイッターで感想を呟いていますが、「マッサン」は毎日見ていた割には、あまり呟くことのなかったドラマでした。つまらないとは思っていなかったけれど、何を呟いて良いのか分からないし、いつもはBSと地上波で二回見てきた朝ドラも一回しか見ていない事も多かったです。

よーするに、もしかしたら途中まで好きじゃなかったのかもしれません。

でもとてもじゃないけれど、そうは自覚できませんよ。だってキャストさん、みんな大好き。誰も嫌いな人がいないんですよ。良く考えてみるとキャストさんだけじゃなくて、登場人物もみな好きなのです。じゃ、何でだったのかなと考えてみたら、あのマッサンの一途すぎて空気の読めない性格にイラリンとさせられて、二回は見る事が出来なかったのかもしれません。

要するにマッサンは技術屋さん。そういう人が経営に回ると、えらく周りは大変よねって話ではなかったのですが、事実大変だったなと思いました。

そんなこんなであまり感想も言わず、一回しか見なくても、鴨居の大将とか余市の熊さんとか魅力的な男たちが出てくる「マッサン」を毎日楽しみに見ていました。

 

ある時、自分で起業している人とお話をしていたら、「マッサン」はニツカの創業の話だからと人に勧められて見始めたけれど、ちっとも話はウィスキーづくりに行かないしつまらないと言われました。

 

半年も続くドラマって、その配分が難しいよなって、その時に思いました。そして何よりどこに重点を置くことにも全く見る人の評価が変わってしまうのかもしれないなと思うのです。

 

一途に夢を追い求めたマッサン。本物のウィスキーづくりに拘ったドラマ作りをしていれば、もっと上に述べた人のような感想が出る前にウィスキーづくりが始まったと思うし、最終回の回想シーンでは、ウィスキー作りに関わった人たち、そしてその人たちとの思い出のシーンがたくさん出てきたと思うのです。

鴨居の大将、陽一郎、資金を出してくれた人たち、ああそうそう、その前に社長とか、そして北海道の人たちとか。いっぱいエピソードがありましたよね。それをエリーと共に思い出すシーンがあっても良かったかなと、本当はちょっとそう思います。

 

でもそういう事は全くなくて、途中、あまり感情移入できない若い人の愛のエピソードに時間が割かれたのは、少々のがっかり時間でした。

 

だけれどこの物語は終わりに行けばいくほど、好き度がアップしていきました。

マッサンが自分の城を持ち「じゃが」とか「しかし」を連発しなくなったからかもしれません。

と言うより、戦争が終わった頃には、ようやく大人になって若い人から学ぶ、つまり人から学ぶと言う姿勢を身に着けたように思います、その姿に甥は彼を尊敬し、マッサンは後継者を得たようなものではないですか。

そしてエリー、つまりシャーロットさんへのファン度もアップしていったと言うのも、「マッサン」が好きになっていった理由かもしれません。だって、彼女、お芝居が上手いのですもの。お芝居の上手い人は、基本みんな好きです、私。

 

この物語は、本物のウィスキー作りに拘り夢を持ったマッサンと、それを支え続けた妻、エリーの物語で、ウィスキーエピは脇エピだったと思います。だから私的には我慢の時間だった家族のエピソードも大切だったのですよね。

朝ドラの時間に少々泣くと言うのが、私的爽やかな一日の始め方です。

最初の頃はそれが無縁だった「マッサン」ですが3月に入って、その爽やかな朝が蘇ってきました。

 

そして最終週。

ラスト一日前にエリーは旅立ってしまいました。

それだって泣けますよ。

でも最終回。

私、そうか、そう来たか~と思いました。

ツイッターでも呟いたので、お目にとめてくださった方もいらっしゃるかもしれませんが、

初回、授賞式の式典で玉鉄はおじいさん。そして前には妻の写真が。

「そうか、妻は彼よりも先に死んじゃったのね。ふーん。」

と、ここからこのドラマは始まったように思います。

ところが最終回、同じシーンです。

歳を取ったマッサン。そしてエリーの写真。

私は号泣です。

その涙は、まさしく半年、この夫婦を見続けて見守ってきた証の涙だったのですね。

 

そこから始まればそこに戻る演出は普通の事です。でも2時間ドラマではないのですよね、やっぱり。

 

そしてラストシーンは、二人の冒険旅行が始まったそのシーンに戻って終わりです。

そのシーンは二人で手を繋ぎまっすぐな道を走って行くシーン。手を取り合って駆け落ちしていくシーンですが、そこから二人の人生の冒険旅行は始まったのですよね。

 

その道は真っ直ぐ。

そして走り去っていく二人。

「この手を離すなよ。」と言う言葉とともに。

 

何回もそのシーンは見たシーンでもありました。

でも最終回のラストのシーンには、違う意味が自然に加わったのです。

 

「終わり良ければ総て良し。」って、このドラマの事を言うんじゃないかしらって、私思いました。

 

何度そのラストのシーンを思いだしても、胸が熱くなります。

 

思わず私、夫殿を大切にしようと思ってしまいました・・・・・・。

いやいや、それはともかく、半年、見続けて良かったです。

それと「人生はチャレンジ&アドベンチャー」。この言葉は凄く共鳴しました。

これは別に大きな事をしなくてもいいんですよ。

毎日の地味な暮らしの中に、チャレンジしなくちゃならない事がたくさんあるし、ただ毎日を生きていることが即ちすでに冒険旅行の途中です。

 

地味にコツコツと進む冒険旅行もあるってもんですよ。

「まれ」、始まりました。

「あさイチ」の有働さんが「つかみはo.k」って言ってたけれど、私もそう思います。

オープニングから元気が出そうです。

 

と言うわけで、また半年、朝は朝ドラを楽しみたいと思います♡

 

 

 

コメント (2)
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