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森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「じゃあ、またね」2014

2014-02-20 09:44:58 | 梢は歌う(日記)

お仕事のお話です。

 

2014年1月のまとめ」の記事の中で

「だけど一昨日10日の夜、微妙な気持ち。達成感なし。」

と書きましたが、その達成感がじわじわと心の中に広がっていきました。

 

それというのも昨日こんなメールが来たからです。

「受かりました!笑」

―「笑」ってなんだ?

とは思いましたが、思わず笑っちゃう、そんな気持ちは良く分かりました。

そしてもう一通

「無事受かりました

マジで今までありがとうございました

昨日で塾最後になっちゃったけれど、嬉しいようで寂しいっす!!

本返しに行ク!」

 

なんか二通とも可愛いでしょう。

そう。

すごく真面目な少年たちには見えないのだけれど、実はかなり真面目な人達で、最後はボランティアだと思って彼らの要求のままに頑張ってしまいました。

時間延長に前倒しの日程など。

そして私はクタクタのヨロヨロになり、例年だったら

「勉強というのは受験のためにあらず。だから最後までちゃんと来なさい。」とカッコつけて言う私なのですが、

「さっさと受かって、私を解放してください。」などと言うことが変わってきてしまいました。頂いているお礼分は時間的には終わっているので受験が終わった段階で、今年は終了することにしたのです。

 

もう体力的に限界なのです。

彼らが最後の中学生になりました。

 

昨日、19日が千葉県公立の前期試験の発表だったのですが、18日の前日にも彼らと一緒に数学の問題に真剣に取り組みました。

最後はケーキとお茶で前祝いです。

もし万が一思うような結果でなかったらメールには

「木曜日にまた行きます。」とだけ打てば良いと打ち合わせ済みです。

そうなったら、私だってもちろん最後まで粘ります。

 

「前祝いなんてケーキ食べちゃって、これで木曜日にここにまた来てたらどうするんだろう。」

と、少年の一人が言いました。

「いいじゃない。必ずどこかでお祝いする日は来るんだから、いつ前祝いをしてたって。」

また少年は言いました。

「前期がダメだったらどうしたらいいんだろう。」

そこでまた私が言います。

「『フン!!』って言えばいいのよ。『だからなんだよ。後期にやってやろうじゃないか。』って、言うのよ。」

そして男子フィギュアスケートの町田選手のことを話題にしました。

そうです。私がSPの失敗の後強気の発言をした町田選手に心惹かれたのは、この時期でありこのことがあったからです。

「諦めない、気持ちを捨てない奴が勝っていくんだよ。」

 

翌日の発表で合格したら、我が家にお勉強に来るのも最後です。

一人の子は寡黙です。だからここには会話として登場して来ないのですが、この二人が最後の中学生で私も楽しかったです。

 

「バイバイ、猫ちゃん。」

と、寡黙ではない方の少年が帰り際に言いました。

そしてもう一人の少年に

「俺なんかさ、もうここには来ないという気持ちを込めて、猫ちゃんにまで挨拶しちゃったぞ。」などと可愛いことを言いました。

 

だけれど、私はいつも去りゆく人たちに

「じゃあ、またね。」と言ってお別れすることが多いのです。

今年もつい、同じように玄関で手を振りながら言ってしまいました。

 

「じゃあ、またね。」

ぎくりと立ち止まる二人の少年。

ああ、そうか。今年は意味合いが違うな。

「だ・か・ら、じゃあ、いつか、どこかで、また、会いましょうね。」と、ゆっくり言い直し、笑いながら去っていく少年たちを見送りました。

 

ドアがバタンと締り、メールが来て、私の一つの仕事が終わりました。

ほぼ13年。

途中で進学塾に送り出した子供の数はいれないで高校進学までお手伝いした子どもたちの数は22人。

私なりに頑張った方だと思います。

 

今、寂しくないかって・・・?

いや、まったく。

何かが終われば何かが始まるさ・・・・。

って、これ最近どこかに書いたね・・・。

 

春は近いですよ。

ベランダの花たちがそっと私に教えてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「果樹園のティータイム」にアップしたリースは、しばらく箱のなかに入れたまま飾っておこうと思っています。

 

※     ※      ※

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コメント (6)
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