カセットテープがワカメ

キノコ国本剛章の音楽活動・妄想・ノリツッコミなど。

「けつおけ!」は自由なオーケストラ

2016年04月24日 | ともだち
 昨日、「けつおけ!」の第6回「不」定期演奏会を聞きに行きました。ご存知ない方のために簡単に説明すると「けつおけ!」とは「ケツバット・キネン・オーケストラ」の略称で、クラシックポピュラーの名曲を管弦楽形式で演奏する団体です。 昨日の出し物はこんな感じでした。
 1. 「スター・ウォーズ」組曲より“Main Title”/ジョン・ウィリアムズ
 2. ホルン協奏曲第1番/モーツァルト
 3. 交響曲第94番「驚愕」より第2楽章/ハイドン
 4. 海になりたい/ゆげみわこ
 5. ピーターと狼/プロコフィエフ
プログラムを見るだけで「自由な団体」ということがお分かりいただけるかと思います。この団体の指揮者が盟友・市原雄亮氏で、音楽の「楽しさ」をとにかく追求していらっしゃる。
いろいろ変わっている点はあるのですが、まず指揮者自身が曲の始まる前にマイクでざっくばらんなトークをします。「スター・ウォーズ」なのにカーク船長ミスター・スポックの名前を出してボケてみたり、ホルン独奏者を演奏直前にステージに呼びだして「この曲を選んだ経緯はモテたいから、なんですよね。協奏曲で目立てばきっとモテますよ。」と言っていじったり。
「ピーターと狼」では元の脚本を完全にブチ壊して、おじいさんは山に「シバかれ」に行くわ、小鳥の名前は「小島」だわ、猫のの名前は「ポチ」だわ、話に関係のない「げんこつ山の狸」が出てくるわ…。頭の固いクラシック畑の人が聞いたら卒倒しかねない過激な内容でした。
 ただ、私はこういうのが好きなんですね。彼らの演奏を聞いてて感じるのは「作曲家へのリスペクト」であり、奏者の仲間やお客様への感謝の心なんですよ。形式にとらわれず、自由に好きな音楽を好きな様式で表現する。「けつおけ!」の今後に目が離せません。
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