木のつぶやき

主に手話やろう重複の仲間たちのこと、それと新聞記事や本から感じたことを書き込んでいきます。皆様よろしくお願いします。

books06「失語症-そして笑顔の明日へ」

2005年02月10日 01時25分33秒 | books
友人のお兄さんが脳内出血で倒れた。身体の麻痺もあるが、何より失語症の症状が残り懸命のリハビリを続けておられると聞いた。僕も何か力になれたらと思い、失語症関連の本を探していて見つけたのが熊本県言語聴覚士会会長の小薗真知子さんが書かれたこの本だった。

この本のあとがきには、こうある。
 失語症に苦しむ人たちとの長いお付き合いの中で、「何とか失語症の人の気持ちを理解してほしい」「失語症の方々の秘められた力を知ってほしい」、そして「失語症になる人が一人でも減ってほしい」という思いはだんだん強くなってきました。あふれる思いがあるのに、それを訴えられない失語症の人の気持ちを一番よく知っている言語聴覚士が行動を起こすしかない。冒頭に述べたように、書くことも語ることも苦手と思っていた私が、熊本日日新聞情報文化センターを訪れ、「失語症」の本を書きたいとお願いしたのは、一年半ほど前のことです。
 しかし、だれにも分かる失語症の本にしたいと取りかかったものの、頭の中のイメージでは簡単にできそうに思っていた「やさしく説明する」ことが、いかに難しいかを身をもって知ることになりました。見えない障害ゆえに、医療従事者からも難解だといわれる失語症をどう伝えたらよいのだろうと、原稿を書きながら表現力の足りなさを実感しました。できるだけ専門用語を使わず、分かりやすい説明にしようと思っていながら、読み返すたびに説明不足の硬い表現に気づき、書き直しの日々でした。


アマゾンのカスタマーレビューにもあったが、とにかく平易でわかりやすい。患者さんの気持ちに寄り添った立場から書かれている。失語症の患者さん自身の手記や、用語解説、さらに言語聴覚士がいる熊本県内の施設一覧まで掲載されている。アマゾンでは在庫切れになっているが、私は池袋のジュンク堂で見つけたので、まだ手に入ると思う。

失語症―そして笑顔の明日へ

熊本日日新聞社

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