観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「MONDAY」。不思議なナンセンス・コメディ

2011年02月14日 | 映画・ドラマ
 月曜日の朝、ホテルの一室で目覚めたごく普通のサラリーマン・高木(堤真一)は、酷い二日酔いの中、週末の記憶を辿る。
 すると、次第に自分がしでかしたとんでもない記憶が蘇り、テレビでは一斉に凶悪殺人犯として報道される己。その時すでに包囲されていた。
 月曜日一日の出来事の中に回想シーンを盛り込んだ作り。
 普通の人間が酔っちゃっただけで思いかけない大量殺人までしでかしちゃう。ナンセンス・コメディ。
 堤のギャグ演技。こういった役やらせたら巧い。
 そして、大真面目に飛んじゃってる松雪泰子。松雪さん台詞無しに、いかれてながらも美しい。
 ほかに大河内奈々子、西田尚美、安藤政信、小島聖、寺島進らが出演、この顔触れならシリアス・サスペンスもいけりところが俳優陣の深さだ。
 そんな演技派たちが敢えて、ギャグに挑んだ作品。

「神様ヘルプ!」。笑えるホラー

2011年02月14日 | 映画・ドラマ
 これはいい。おちゃらけとホラーの合体で、然程怖さを感じなまま、ホラー感も味わえる。
 お話は、25年前に大量殺人事件があった廃校にお化け屋敷を作ろうと、関係者が集まる。ホラープランナーのアツオ(加藤和樹)はそこで、自分にそっくりな写真を見つけ、気づいたときには25年前の正にその日に迷い込んでしまう。
 特に、悪魔に身を売った西条(松田悟志)と刑事(佐藤二朗)のおぽんちキャラ振りが光る。佐藤は、お笑い芸人なら、「すべりまくり」的役所だが、彼の存在が怖さを軽減させてくれる。また松田の怖いんだけど、悪い奴なんだけど、その表情が、「いっちゃってて」これまたいい。
 主演の加藤和樹もそそとした中に、狂人を演じ評価高。
 全体として、これは面白かった。
 最後はさわやかに終わっているが、冒頭シーンの落ちも込められ、ストーリー作りの考案が伺える。