観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
※無断転載は一切禁止。

「風をあつめて」。父として、人として

2011年02月13日 | 映画・ドラマ
 熊本に暮らす浦上誠(安田顕)と攝(中越典子)に生まれた待望の第一子に、福山型筋ジストロフィーであるとの診断が下される。原因は、父母それぞれの遺伝子の特性によるためで、二人目の子どもができたとしても同じ病になる可能性は高1/4。しかし、健康な子どもをもつことへの希望を捨てきれない誠…。
 実話のドラマ化。約1時間の短髪と言う事もあってか、病魔との戦いや母親の苦労ではなく、放映時間の9割は職場、家庭への父の苦悩を描いている。

「沈まぬ太陽」。会社内の政治に立ち向かう一人の勇士

2011年02月13日 | 映画・ドラマ
 ジャンボ機の御巣鷹山・墜落事件を題材に、遺族と航空会社側の心理が中心かと思っていたところ、御巣鷹山・墜落事件は一部の要因で、会社組織という巨大組織にたった一人で対向かった一人の男の半生のドラマだった。
 組織に浸透する政治力と戦い。懲罰人事でパキスタン、イラン、ケニアなどの海外勤務を命じられながらも信念えお貫く主人公の生き様に、「みんなこんなに強くないから転職しちゃうんだよな」。と誰もが実体験に重ねたのではないだろうか。
 長い長い放送時間だったが、飽きる事無く、アッと言う間に鑑賞終了。
 ラストも、またも左遷さえられ、アフリカに飛ばされた主人公が、サバンナの夕日に佇むのだが、「沈まぬ太陽」のタイトルからは、それでも転機はある。のメッセージだろうか。
 キャストは、渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、香川照之、木村多江、清水美沙、鶴田真由、柏原崇、戸田恵梨香、大杉漣、西村雅彦、柴俊夫、風間トオル、山田辰夫、菅田俊、神山繁、草笛光子、小野武彦、矢島健一、品川徹、田中健、松下奈緒、宇津井健、小林稔侍、加藤剛、木村多江ら書き切れないほどの豪華な顔ぶれ。
 ここ数年、ドラマでも映画でも、40代半ばからの役者さんの相手役は決まって鈴木京香だけど、ほかに女優さん居ない訳? 特に佐藤浩市の時は京香さん多いよね。
 海外赴任をしたくて仕方ないご主人とか海外赴任が餌で一緒になった奥様が多いけど、こういう人もいるのだと知りました。

「伊藤の話」。何を伝えたいのか…。

2011年02月13日 | 映画・ドラマ
 大学教授として八戸大学に赴任した伊藤(温水洋一)は、怪しい屋敷に招待され、そこで伊藤は奇妙な体験をする。
 全編、全く意味不明。何を伝えたいのか、内容も何も理解できず。何せ、冒頭の高校の卒業式のシーンがなぜ必要だったかも分からないまま、一つとして理解できない。その中でももっとも不可思議なのが、なぜに「伊藤の話」なのかだ。
 温水洋一さんはいい役者だが、彼を主演にしたり、お姫様に慕われる設定にしたりも???
 ミステリー・ホラー仕立てに意味が合ったのか?

「アウトレイジ」。全編「荒井注さん節炸裂」。

2011年02月13日 | 映画・ドラマ
 要は暴力団同士の抗争。もの凄い顔ぶれの俳優陣を揃えて興味を煽るが、内容は、殺し殺されが繰り広げられるだけ。
 いわゆる、反暴力団のメッセージがあると考えれば、暴力団って血も涙も、義理も人情も何も無い世界ですよ。結局は、悲壮な死が、待っているだけですよ。と解釈すればいい。
 だが、台詞が、誰もが「なんだバカヤロー」とか、「このヤロー」とか、荒井注さんに憧れてるのかと思えるくらい(笑)にお決まりの枕詞として遣われている。
 いい年こいた暴力団の大幹部ともあろう人の言葉とは思えない下品さと殺人の手口とか、嫌な後味が残った。
 出演は、ビートたけし、椎名桔平、三浦友和、國村隼、杉本哲太、塚本高史、中野英雄ほか。

「パーマネント野ばら」。西原原作のドラマ化は痛い!

2011年02月13日 | 映画・ドラマ
 西原理恵子の作品は大好きだ。ここまできっぱりと言い放ち生きられたら幸せだと思えるくらいにスカッとした作品がいい。
 しかし、映画やドラマでいくつか製作された作品。みんな痛いことになっちゃってる。
 難しいんだよね。画面で女優さんが演じるのが。
 観月ありさ、山田優、今回の菅野美穂。この辺りの女優さんが演じきれるキャラではない。
 舞台は西原の故郷・高知県の港町。小さな町に一軒だけあるパーマ屋「野ばら」の経営者のおばはんが野ばらさん(夏木マリ)と呼ばれているから、「パーマネント野ばら」。
 その出戻り娘(菅野美穂)やその同級生、常連らの悲喜こもごもの人生模様を描いている。
 出演は、ほかに池脇千鶴、小池栄子、宇崎竜童、江口洋介ら。

「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」。最後の「踊る…」か?

2011年02月13日 | 映画・ドラマ
 久し振りの「踊る大捜査線 」の新作は、新湾岸署への引っ越し準備で大忙し。刑事課強行犯係の係長・警部補に昇進を果たした青島俊作(織田裕二)がその指揮を取り騒然とした出だし。
 その最中、銀行強盗事件、バスジャックが起こるがいづれも被害は無い。更に、警備の手抜かりから拳銃三挺が盗まれ、大掛かりな犯罪へと…。
 出だしこそは面白かったが、事件解決シーンからと言うか、以前の犯罪者・小泉今日子登場辺りから完全にトーンダウン。
 レギュラー陣・織田裕二、深津絵里、ユースケ・サンタマリア、柳葉敏郎に加え、歴代犯罪者てん稲垣吾郎、岡村隆史、小泉今日子・伊集院静の顔出しや、新たに伊藤淳史、小栗旬、小泉孝太郎。これまで関わって来た、小泉今日子、寺島進が同役で出演したりと、映画らしい華を添えているが、内容は、結構マンネリ。
 残念ではあるが、これは続編製作はもう難しいだろうと思わせる。もうこれ以上、青島さんだけでは視聴者を引き付けられないのではないだろうか? もはや、青島とすみれ(深津絵里)の恋も、正直、「いつまで同じトーンなの」だしね。
 余談だが、ユースケ・サンタマリアが新湾岸署署長になっちゃって、そこで今回出演が叶わなかったユキノ(水野美紀)のことくを織り交ぜたスピーチ。これ必要だった?

「ちょんまげぷりん」。まあまあ、軽ーく

2011年02月13日 | 映画・ドラマ
 離婚して、息子の友也(鈴木福)と二人暮らしの遊佐ひろ子(ともさかりえ)の下に転がり込んだのは、180年前の江戸時代から来た木島安兵衛(錦戸亮)だった。江戸時代に戻れない安兵衛は遊佐家の居候として、外で働くひろ子に変わって家事全般を引き受けることになった。
 共に暮らすうちに次第に、安兵衛の人柄に引かれていくとひろ子。そんな折り、友也のために作ったプリンをきっかけにしてお菓子作りに夢中になった安兵衛は、「ケーキコンテスト」で優勝し、人気パティシエになってしまう。
 そして、お決まりの別れ。さらにお決まりの現代に続く安兵衛の足跡…。
 サラッと軽く見る事ができる。
 以外だったのがラスト。ひろ子親子が偶然見付けた江戸時代から続く和菓子屋の創設者が安兵衛だった。そこで出されていたのはプリン。ここまでは、「そうなるだろうな」の筋書き。その後、和菓子屋の現代に生きる安兵衛の子孫が、錦戸亮で、ひろ子親子とと運命の出会だろうとてっきり思っていたら、錦戸の再登場無し。親子がプリンを食べて微笑むシーンでお仕舞い。
 ただ、単なるタイムスリップではなく、江戸時代に旗本ではあったが、仕事が無く、「一度でいいから働きたい」という安兵衛の願いが現代へのタイムスリップに繋がり、安兵衛はパティシエとして、生きる道を見付け、江戸時代に戻って士分を捨て、和菓子屋として成功したという、意味あるタイムスリップもの。
 最初に現代の服装に身を包んだ安兵衛の帽子の下の髪が短髪じゃん。とか、江戸時代にパティシエ姿で戻ったら大事じゃんとか、そういった屁理屈はもう、いいやってなくらいに、観ちゃいましょう。
 しかし、今、なぜ、ともさかりえだったのだろう?