観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「夏の恋は虹色に輝く」。輝いてください

2010年07月20日 | 映画・ドラマ
 よくある、喧嘩しながらも引かれ合っていくっていうお決まりラブストーリー。設定を売れない二世俳優(松本潤)にしたあたりかな? お相手が芸能界の女性でなく一般人(竹内結子)っていうのが、いかにもOlや女子高校生、中学生辺りをターゲットにしたな! と思うね。
 普通の女の子の自分と芸能人のイケ面の恋。若い子はこういう設定にまいっちゃうんだろうけどさー、短絡的。
 偶然の出会いやそれがまた重なったり(普通はそんなこと無いんだけど)で、どんどん2人の距離が縮まり、彼はスターになって行くんでしょ。どうせ。
 沢村一樹、松重豊、伊東四朗、松坂慶子は面白くなりそうなんだけど。頼みの綱の伊東四朗さん初回で出番無くなっちゃったし、多分、もの凄い確率で、観なくていいや!
 言っておくけど、竹内結子さんは美人だからねっ。

「波の塔」、松本清張をもってしても自分は恋愛物はダメだった

2010年07月20日 | 映画・ドラマ
 将来を約束された青年検事・小野木(小泉孝太郎)と謎の美女・頼子(麻生祐未)が偶然に出会い、お互いのことも知らずに惹かれ、2人の恋は深く熱く燃え上がるが、小野木は、頼子が人妻であり、検事として自分が関わっている事件の捜査線上に彼女が存在することを知り…。
 高橋かおりが小野木を好きな良家の子女役なのだが、気が利かねーっつうか、KYって言うの? 「言わないで」と言われた事を2分も経たずに言っちゃたり、見て見ぬ振りする大人の場面でも執拗に、「食事行きません」とか、計算づくのいやらしい女を演じてた。演じてたのだけれど、演じてた役どおりに、こういう女は一般的に自分は無傷で終わるといういい例。
 しかし、こんな「女いやらしさ」を松本清張って見抜いていたんだね。に驚いた。
 よく分かんないのが麻生祐未。不幸な結婚生活のアバンチュールのつもりが真剣になって、純粋な若者を翻弄して、自殺しちゃうっぽい締めくくりなのだが、「何も死ぬこたーねーだろー」。だから、メロドラマは嫌い。
 小泉孝太郎はいかにもボンボンなのは今でも同じだが、子ども子どもしてて、可愛いっちゃー可愛いけど。
 田口浩正、温水洋一、笹野高史、加藤武、柳葉敏郎、津川雅彦、江波杏子といった個性派が脇を固めた。

「地方紙を買う女」。買わなきゃバレなかったのに

2010年07月20日 | 映画・ドラマ
 うわー。これも何度も映像化されてきてるんだねー。1959年渡辺美佐子(映画)、1957年藤野節子、1960年池内淳子、1962年柏まゆみ、1966年岡田茉莉子、1973年夏圭子、1981年安奈淳、1987年小柳ルミ子。
 で今回観た2007年内田有紀主演作品。
 地方紙の甲信新聞社に、東京在住の潮田芳子(内田有紀)という女性から、「野盗伝奇(小説)が面白そうだから読みたい」と定期購読申し込みがあった。だが、ひと月も経たないうちに、「野盗伝奇(小説)がつまらない」と購読を止める。その「野盗伝奇」の作者は、武蔵野に居を構える作家・杉本隆治(高嶋政伸)。小説への批判から潮田芳子を調べて行くうちに、彼女がなぜ甲信新聞を購読したかったのかを突き止めて行くのだが…。
 これは話しが面白い。まあ、女の手での短絡的な犯行があんなにスムーズにいくとは思えないが、それでもつじつまがキッチリしている点はやはり本の素晴らしさ。現在なら、インターネット検索できるから地方紙買わなくても済んだのにね。っうか、地方紙買ったのが失敗だったよね。しかし、そのに事件の鍵を秘めさせる手腕も凄い。さすがこれまた松本清張。
 内田有紀も綺麗だし。頭の切れる作家の杉本(高嶋政伸)も所詮は男。色気が絡むと悲しいなー。のラストがいかにもありそう。
 国分佐智子、温水洋一、秋野暢子ら出演陣の中になぜか名を連ねる千原ジュニア。これがこの作品最大のミステリー。

「指」。原作にも勝る、演技力の「差」の怖さありあり

2010年07月20日 | 映画・ドラマ
 2006年版。サブタイトルは、「スターになりたい! 他人を蹴落とし誰とでも寝るわ…」だって。
 主演の福江弓子を後藤真希が演じているのだが、まあ、当時はトップアイドルだったのか、時代の人だったのだろうが、時間が経って観てみると、「学芸会」。思うに、当時は、「ゴマキ大胆な体当たりの演技」なーんて言われてたのだろうことは想像出来るけど…。
 競演の女優さんが、高岡早紀、星野真里、萬田久子、高畑淳子だけに、1人だけ幼稚で余計に厳しい感が否めない。
 1979年版ドラマでは山本陽子。1982年版ドラマでは名取裕子が演じているのも後藤に取っては可哀想だよね。何も、こんな難しい役やることなかったのに。菅野美穂にでも任せてさ。
 原作ではホステスの福江弓子を2006年版では人気女優に設定して、過去の犯罪とそれを暴こうとするリポーター役の星野真里との葛藤を描いていた。
 多分、松本清張原作の映像化でここまで「しまった」作品は無いと思う。