観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「信長」観てません。

2007年08月05日 | 映画・ドラマ
 前編を観終えて(光秀さんあんたは「正しかった」。「信長」2007年03月22日 参照)、不完全燃焼のまま、ついに後編が発売された。待ちに待った「信長」。前編では「きれいに片づけよ」といった信長の奇麗好きA型ぶりが(これは事実)が発覚したが、後編は、宣教師とのやり取りと合戦ばかりで「つまらない」。
 よって早送りで早鑑賞。最終回しかろくに観なかった。のだが、最終回で初めて、信長役の緒形直人が「いい役者」だと分かった。が、その最終回も平幹二朗にスポットを当てて、呆気無い「本能寺」。森蘭丸の弟梵丸を演じた役者の大根振りがテンション下げた。
 徳川家康(郷ひろみ)が妻子を死に追い込むシーンだけは真剣に観た。
 実存しなかったであろう、占い師の平幹二朗が目が見えなくなったり、足が無くなったりとよれよれになっていくのが不可思議(ちゃんと観てないから意味が分からない)だった。
 濃姫役の菊池桃子も堺で商人になったり(実際の濃姫は斉藤道三他界後の消息が知れていない。これは私が今、一番知りたいミステリー)、斉藤恵子がどんどんおばあちゃんになっていったり…。と、注目すべきところはあったが、信長の人生そのものにスポットを当てたという主旨の元、考えるに、つまんない人生。
 そして私の中の「こんな上司だったら嫌だ」の筆頭である信長。
  今回も出演してたけど、NHK大河って的場浩二と新井康弘の起用が多いけど、こういう男臭い役者が好きなのか? 新井康弘の「ずうとるび」や「笑天」のちびっこ大切り時代を知っている世代ももはやおっさん、おばさん。若い人は知らないよね。「ずうとるび」。コミックバンドなのに一世を風靡したアイドル。因に私は初代メンバー時代のLP全部持ってます。

「義経と弁慶」ドラマ? ルポ? 目的絞れぬ消化不良

2007年08月05日 | 映画・ドラマ
 これ何? 一の谷、壇ノ浦の戦いが冒頭の数秒。だったら、平泉に向かう道中の有名な「関所」のシーンがクローズアップ? と思えば、それも無し。
 平泉で、「弁慶の立ち往生」だけの「義経と弁慶」。しかも、弁慶ったら、山の中と屋敷とで2回死んでるは、最初に当たった弓矢の後が、後のシーンではないわのはちゃめちゃぶり。
 売りが「東映特撮のイケメン・ヒーローたちが、時代劇の殺陣に挑むニュー・アクションの魅力!」ってなことで、「イケメン新撰組」に続く第二段ってなことだからこれでいいのか? しかし、観たい「イケメン新撰組」ってなやつ。
 で、あっという間にドラマは終わり、(ドラマと言うかむしろ、クイズ番組や訪問番組の寸劇だ)出演者がドラマゆかりの地を案内するという作り。
 出演の竹財輝之助、林剛史、天野浩成、木下あゆ美、吉田友一。わたくし誰一人として知りませんでした。けれど、このどんぐりの背比べ状態の中で竹財輝之助ってのが主演を得れたのは、素顔を観て納得。いい笑顔してた。
 けれど、これ一体なんだったんだろう?
 そう言えば、昨年、京都の撮影所を訪れた折、こんな子たちのショーのお知らせチラシを見たな。
 しかも、バッタもんだから仕方ないのだが、ジャケットの写真が大河ドラマの「信長」だった。緒方拳の息子なんか出てきやしないのに。

「赤影」はとことん時代考証無視して正解だった

2007年08月05日 | 映画・ドラマ
 我が世代は「仮面忍者赤影」なのである。この安藤政信主演の「赤影」とは違う。赤影にドラマ水戸黄門(初代)の水戸の息子役の坂口祐三郎が扮し、青影は穂積ぺぺではなかったか? の疑問は未だ解けていない。
 で、今回のイケ面赤影は安藤政信。赤影、青影(村上淳)に、くの一、飛鳥(麻生久美子)が加わる辺りが現代的だ。
 竹中直人、陣内孝則、根津甚八、布袋寅泰、奥菜恵、舞の海といった面々も顔を揃える。中でも異色なのが藤井フミヤ。なんでフミヤが? と思いながらの鑑賞。
 そしたら、チェッカーズ(フミヤ)なんでこんなに(演技)上手いの? 「ギザギザハート」なのに…。とか余計な思いが走馬灯のように駆け巡った。スタイルでも安藤政信に負けておらず、まあ元々童顔ではあるが、「チェッカーズまだまだいけてる」ってな印象。
 純粋な時代劇として観ると? だらけなのだが、痛快娯楽時代劇でいいのである。面白おかしく、観ることができたのは、衣装なんかも「こんな生地戦国時代にねーだろ」ってなのを存分に使って、敢えて、「これレプリカですから」「もう赤影ってだけで、時代劇路線狙ってませんから」的監督の狙いが当たったと言える。
 安藤政信は「聖者の行進」「バトルロワイヤル」などで、地味だが「正統派ハンサム」と思っていたが、やはり「イケ面」。中村俊輔、押尾学とかぶる気もするけど、押尾学無き今、頑張ってほしいぞ。
 舞の海も頑張った。スポーツ選手上がりの素人っぽい台詞回しでもなかったし。
 お久し振りの根津甚八が、かなりの「悪党顔」になってたのはびっくりしたけど、この人や鹿賀丈史とか館ひろしって、「かっこいい」なんて言われながら微妙じゃん。館ひろしはかっこよくても館ひろし似の女性は間違いなくブスだもん。そんな微妙な面々、年取ったら、やはり「強面」。