昭和30年代の光景を目にするだけで心躍るのはなぜだろうか? よくよく考えると、冷暖房もろくにありゃしなく、トイレだって汲み取り。電話を引いている家だってまだまだ少なかった。
今から思えば「便利」とは言い難い生活だったが、そこには、「色」とか「臭い」とかいうものがあったあような気がしてならない。
なので、昭和30年代を舞台にした作品は内容を問わず、ほのぼのとした気持ちになれるので好きである。内容を問わなくても駄作もないのが特徴とも言える。
「もみじまんじゅー」と訳もなく(だってちっとも面白くなかったもん)騒いでいた感のあった漫才師・島田容洋七が文才を発揮した原作の映画化だ。
これといった山場もなくただ淡々と日常を綴っているのだが、これが30年代だと言っていい。普通の人々の普通の日常が普通に描かれ、それだけで絵になるのが30年代なのだ。
母親の元を離れ、佐賀県の祖母と暮らすことになった主人公・明広の成長記録。
そっけないが筋はとおす気骨ある祖母を吉行和子が演じている。決して優しくはないのだが、心根は温かい。こんな人も今や稀なんだろうな。
佐賀県て所は私が行ったことのない4県の1つなのだが、「いい所だねぇ」。とんでもない所だって(人に癖があるらしい)噂は聞いてたので敬遠してたけど、町並みや景色は素敵だったぞ。
この妙に懐かしい、映像にはんなりとした気持ちに浸れた。出演者も「どこにでも居そうな」感じがいい。豆腐屋のおっちゃんに緒方拳ってのは冒険だけどさっ。
今から思えば「便利」とは言い難い生活だったが、そこには、「色」とか「臭い」とかいうものがあったあような気がしてならない。
なので、昭和30年代を舞台にした作品は内容を問わず、ほのぼのとした気持ちになれるので好きである。内容を問わなくても駄作もないのが特徴とも言える。
「もみじまんじゅー」と訳もなく(だってちっとも面白くなかったもん)騒いでいた感のあった漫才師・島田容洋七が文才を発揮した原作の映画化だ。
これといった山場もなくただ淡々と日常を綴っているのだが、これが30年代だと言っていい。普通の人々の普通の日常が普通に描かれ、それだけで絵になるのが30年代なのだ。
母親の元を離れ、佐賀県の祖母と暮らすことになった主人公・明広の成長記録。
そっけないが筋はとおす気骨ある祖母を吉行和子が演じている。決して優しくはないのだが、心根は温かい。こんな人も今や稀なんだろうな。
佐賀県て所は私が行ったことのない4県の1つなのだが、「いい所だねぇ」。とんでもない所だって(人に癖があるらしい)噂は聞いてたので敬遠してたけど、町並みや景色は素敵だったぞ。
この妙に懐かしい、映像にはんなりとした気持ちに浸れた。出演者も「どこにでも居そうな」感じがいい。豆腐屋のおっちゃんに緒方拳ってのは冒険だけどさっ。