観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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ハリウッドに届きたかったんだろう…「陽気なギャングが地球を救う」

2007年04月06日 | 映画・ドラマ
 銀行強盗に必要なのは仲間とロマンってなことで、強盗未遂があった銀行に偶然居合わせた4人が。「オレたちならもっとうまくやれる」とギャング・チームを結成。
 それぞれの特殊能力を生かしたチームプレイによって、見事に銀行強盗は成功するが、金を覆面強盗団に横取りされて一度は解散。しかし…。
 大沢たかお、鈴木京香、松田翔太、佐藤浩市が扮している。なーんて素敵なこの顔ぶれ。もうお話なんてどうでもいい状態。
 それぞれの特技ってえのが 佐藤浩市が演説が上手くて、鈴木京香が体内時計があるってのが、「銀行強盗に何の関係があるんだ」って笑えるんだけど、まあいいや。
 アメリカ史上に残る悪法「禁酒法」時代をイメージしてか、衣装や車なんかもそんな感じ。だが、お揃いのストライプのスーツなんていったいいつ、どこで、だれが決めたんだー。目立って仕方ないだろうが。と思いつつ、大沢似合う! とよだれもの。そして京香さんの絵になるド派手な衣装。
 娯楽作品の本筋である、あれやこれやの大逆転に落ち。画面に集中できるテンポの進行。と、監督の巧みな技法が光っていた。 
 結局「陽気なギャングが地球を救う」の意味は分からなかったが、最終シーンはメキシコまで行って撮っちゃったりして、「どだ。スケールでかいんだから」と駄目押し。
 ただ一つ、佐藤浩市さんの金髪が痛かっただけの、ほかにケチの付けようがない作品でした。

 
 

最近のコミックの底力を見た「ヒミツの花園」

2007年04月06日 | 映画・ドラマ
 釈由美子主演で、思うに相手役は要潤でしょ。ってなわけで期待度全く無しで観始めたもんだから、画面を観ずに声だけ聞いてたら、要潤ってキムタクに声似てる! 話し方も。
 タイトルにひねりも無いし、カバーもだせえ。
 じゃあ、なんで観たか?  堺雅人と真矢みきが出てたからだよ。
 そしたら、なんと、「こりゃ、面白い」。
 人気女流漫画家が花園ゆり子は実は男兄弟4人の合作で…。そこに、現れたドジな女性編集者との絡みって話は在り来たりなんだけど、役者がいい演技してたのだ。
 釈由美子は釈由美子でなくても良かった気もするが、4兄弟の片岡航(堺雅人)、修(池田鉄洋)、智(要潤)、陽(本郷奏多)がそれぞれ個性的な兄弟で良かった。似てねーけどね。
 そこに絡むライバル社の編集・田中一郎という実に単純明快な名前の寺島進もさり気なく面白いし、やはり真矢みき。酔っぱらって、足上げて踊ってみたり、タクシーに乗った途端にコロンと横になって姿が消える(酔った演技)なんて、最高! 
 やっぱり宝塚の人って違うを実感した。
 特にこれといった特出すべきネタも無いけど、さり気ない演技が光った役者たちのドラマだったと思うよ。
 堺雅人が時々、山南敬介と被ったりしたのは、私が「新撰組」を観過ぎたからだろう。
 それにしても、このところ、ほとんどのドラマの原作がコミックってのは、日本人口のどれぐらいがコミックってもんを読んでるんだろうね。