観るも八卦のバトルロイヤル

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功労者はナレーター?「真田太平記」

2007年04月13日 | 映画・ドラマ
 真田信幸後に信之に改名(渡瀬恒彦)、真田幸村(草刈正雄)、真田昌幸(丹波哲郎)の3人が主役っていう真田家を描いた大河ドラマ。
 1985~86年のオンエアだから今から約20年前か。みんな若っ。
 真田と言えば、関ヶ原で親子が西軍東軍に別れて戦い、真田の家名を残したということで、策略家として知られると同時に、信之の正室稲姫が姑と義弟があるじ留守を城を訪ねた折、見事な応対をした(書くと長くなるので、何かで調べてください)ってこと、大阪の陣での幸村の活躍(幸村が指揮取ってたらあるいは大坂が勝ってたかも)と真田紐しか知らなかったので、是非観たいドラマだった。
 渡瀬恒彦、草刈正雄、丹波哲郎はかなり良かった。上手い。特に渡瀬恒彦は好きな俳優なので、「なんで大河ドラマに出ないんだろう」と思っていたが、きっちり主演をはたしていたのだった。
 真田家のことはよく分かった。それはそれでいい。
 そして後半グググっと盛り上がるドラマ性。しかも史実なんだから、真田一族の人生って凄みがある。特に大阪夏の陣の前の兄弟の別れと、夏の陣での幸村が家康を追いつめるシーン。
 そして、耐える兄の信之と誉のために戦う弟との対比。かっなり内容の濃いドラマいや、むしろ、濃い一族。
 だが、それよりもさらに、このドラマ、意外な面白さがあったのだった。それは、ナレーション。
 NHKのアナウンサーが大真面目にナレーターを努めているのだが、例えば、思いを寄せる侍女が嫁いだと知った信之のアップに「歴史的に大した問題ではない。この人(信之)以外には」とか、「およよっ」ってな「すっとこどっこい」ナレーションが思い出したように入るのだ。
 また、この頃、NHKの大河ドラマはロケをしないでスタジオ撮影のみ。っていうのを「なるほど」と思い出すほど、今の映像と比べると「ちゃっちい」さは否めなかったが、「役者が上手かった」。安心して観ていられる役者の多かったこと。
 先のほかに遥くらら、榎木孝明、夏八木勲、中村橋之助、木之元亮、紺野美沙子、坂口良子、小山明子、中村梅之助、中村梅雀、長門裕之らが出演している。さらに、早世した堀江しのぶ、岡田由起子、ハンブンジャクなんか懐かしかった。中でも、秀次役に堀内正美の名前を見つけた時は、飛び上がらんばかりで、わくわくしながら出番待ったら、1分で終わり。「切腹を命じられた」ってかのアナウンサーが語ってさよなら。
 堀内正美さんは最近とんと見かけないが、この人の演じた清水一角(元禄太平記)の討ち入り場面の見せ場なんか、最高に色っぽかった。現在は57歳くらいか? ドラマには関係ないけど、上杉影勝って「かっなり、いい人だ」。会津の殿様は男気ある人が多いってことだーっ。