かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

名取漁港

2008-06-14 11:17:53 | 風景
 先週の土曜日、夕方6時半からのテレビのローカル番組『決定版 チョーさんの釣り情報』で、名取漁港での釣りの放送があった。最初、この番組の案内人チョーさんが「今回は佐田岬の宇和海側へやって来ました」と言うので、もしやと思って注視していると、本当に見慣れた名取漁港が出てきた。5月25日の取材だったようだ。
私は、釣りはほとんどしないのだが、土曜日夕方のこの番組は好きで、ほぼ毎週観ている。地元の名取漁港が画面に映し出されたので、あわてて奥さんに頼んで、パソコンのTVで録画してもらった。
 ≪今の名取漁港≫

放送で映された漁港の波止では、地元の方々もしばしば釣りをしているが、私はまだ一度もやったことがない。この放送では、カワハギを釣り上げていた。しかも20~30cmの立派なのをたくさん釣っておりました。

ところで、この波止(防波堤)は、今は立派なコンクリートでL字形になっており、その周りにはたくさんの消波ブロックが積まれているけれど、私が子供の頃は、こんなに立派ではなく、単に短めの直線状の波止が沖合に伸びているだけというものだった。そして、周りは今のような無粋なコンクリート製の消波ブロックではなく、大きな岩を並べているというものだった。



その頃から、この波止の周辺は海水浴場で、不思議なことに、波止の左側は男子が泳ぐエリア、右側は女子が泳ぐエリアという具合に、暗黙のうちに分かれていた(男子、女子という言葉も古いかな?)。まだまだ封建的な昔の話です。

なぜこんなことになっていたのか分からないが、左側エリアと右側エリアの海底の状況が異なっていたことが要因ではないだろうかと想像している。つまり、左側の海底は、大きな岩や岩石がゴロゴロしており、魚やタコ、サザエ、アワビがたくさんいる格好の磯だった。いっぽう、右側の海底は砂や砂利で、サザエやアワビなどは皆無である。そのため、そういう獲物を採るために、悪がき男子どもは、左側のエリアを独占したのではなかろうかと思う。
 しかし、こんなに近接した場所でこうも海底の状況が異なるというのも面白い。これも、たった1本の波止と波のなせる自然の業なのだろう。そして、それを先人達は知っていたのだろう。


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