かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

僕の心細道(6:ニュージーランド編-第五章)

2008-04-11 14:11:04 | 旅行
ここマウント・クック村には、ルピナス(ルーピン)の花が咲き乱れておりました。


マウント・クック滞在2日目、失敗の多い初めての海外旅行ですが、そんなことにも少し慣れてきた感じがしたように思います。とにかく、あたって砕けないと(砕けすぎると大変ですが)次に進めません。本当に、一人で旅をしていると、一つ一つの失敗や親切が身にしみることを実感しました。
 そして、マウント・クック滞在中、楽しみにしていた“スキープレーン”を申し込みました。これは、スキーをはいたセスナ機で遊覧飛行を楽しむものです。
生まれて初めて小型セスナ機に乗り、「足元の下はすぐ空か」と思うと何だかムズムズする感じでした。それでも、天気が良かったこともあり上空からの景色は素晴らしく、ムズムズ感を忘れるほどバシバシ写真を撮り、タスマン氷河やサザン・アルプスの景色を眺めたり、そして、氷河の上に着陸したりしました。



この時、このセスナ機の同乗者は、新婚旅行ではないだろうかと思える、日本人カップルでした。カップルにとっては、きっと楽しみにしていた、思い出のフライトとなるはずだったことでしょう。ところが何の因果か、貧乏くさい日本人男が同乗しているわけです。きっとおじゃま虫だろうなあと思うと、私はとても気が引けました。それでも、そんな気遣いはおいといて、初めて観る氷河には感動しました。標高の高い氷河の上に着陸した時は、この見ず知らずのカップルの女性と一緒に写真に納まったりもしました。この時の写真を見ると、あの時自分はどういう神経・心境だったのだろうか?と恥ずかしく思い出されます。 

そんな遊覧飛行でしたが、終わってからは午後、マウント・クック村の周辺を一人でのんびり散策して過ごしたのでした。憧れのMt.クックは、常に一部が雲に隠れて、なかなか全容を見ることはできませんでしたが、それでもその秀麗な容姿を堪能できたと思います。
   


  
こうして日本を発つ前のひとつの願いが叶って、思いはこの先どんな感動が待っているのだろうかと、期待が膨らみました。
   
   ≪つづく≫