かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

ヒジキ・フノリ漁解禁

2008-04-07 12:22:36 | 
 今日は朝から大雨で、8時過ぎには夕方のように暗くなっていた。そして、一時雷もなるという悪天候だ。
ということで、昨日は天気が良くてよかったなあ、天の恵みだろうか。昨日は旧暦3月1日ということで、ヒジキ・フノリ漁の解禁日だったのです。天気予報では、曇りのち雨とか、晴れのち曇りということで、午前中はどんよりと曇っていたため、磯好きおじさんはとてもやきもきしておったのです。しかし、解禁時間の午前11時までには、次第に空が明るくなり陽が射しはじめ、午後には晴れてきました。よかった、よかった!
 そんな天気のおかげで、私は朝からそわそわ落ち着かず、天気が良くなってきたので、奥さんに作ってもらったおむすびを持って、午前10時半に浜へ向かいました。
昨日の干潮時刻は午後1時半なので、浜に着いた時はまだ潮が結構満ちておりました。次第に潮が引いてきて、岩に付着して十分生育したフノリたちが、徐々に姿を現してきます。午前11時、いよいよ戦闘開始です。潮が引いたところから、フノリを採って行きました。次第に一心不乱状態になります。今年は、昨年に比べて生育状態は良いように感じました。
潮が引くと、写真のように岩の上にびっしりフノリが付いている箇所もあります。
こういう光景をみると、胸が高鳴ります。


ところで、我が地区のフノリには、形と色が異なるものが2種類のようです。一般にはフノリは、フタロフノリ、マフノリ、ハナフノリなどの種類があるようですが、我が地区の磯のものが、どれがどれに相当するかは、私にはわかりません。
ひとつは太い糸状で中が空洞になった筒状のもの、もうひとつは平べったくて細かい枝状のものです。小枝状の方が色が濃くて、こげ茶~暗褐色(~黒色)です。そして、こちらのほうが乾燥した時の歩留まりが良いようです(重さの減りが少ない)、と言う話を昨年近所のおばちゃんから聞いていたので、今年はこの小枝状のものを先に採るようにしたのです。こちらのほうが、乾燥した時の見た目もきれいです。今年は生育状態もさることながら、この小枝状のものも昨年より多く見かけたように思います。

   ≪左:筒状タイプ、 右:小枝状タイプ≫

フノリは、味噌汁の具や酢の物で食べるのが一般的のようで、蕎麦のつなぎにも使われるとのことです。我が地区では、食用にするという話は聞いておりません。皆さんフノリを採りますが、この後、天日に干して乾燥させ、その後漁協を通じて買い取ってもらいます。貴重な現金収入です。昨年は、例年に比べ質が悪かったようで、キロ単価が安かったです。その後は、おそらくその名の通り“糊”の原料になるのだと思うのです。
というわけですが、最初に書いたとおり、今日は雨のため戸外に干すことができません。でも、昨日採りに行けて良かったなあ。明日は、晴れることでしょう。そうしたら、干すとともに、また浜に行こうかなあ・・・?
 ヒジキは重いので今年はまだ採っておりません。