かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

秋祭りH19

2007-10-06 15:43:26 | 田舎の生活

今日10月6日は、我が地区の秋祭りである。

昨日が宵祭り、今日が本祭りである。宵祭りは特段何もないのだろうと思っていたが、夕方、家近くの道の草引き・掃除をしていたら、「行こう」と誘われたので、神社へ行ってみた。すると、宮司さんが来られていて、祝詞をあげたり、参加者が玉ぐしを供えたりの神事が行われた。しかしながら、参加者は区長さん以下合計8名であった。何だか少し寂しい気がした。今日の本祭りは、午前中に子供神輿があり、集落内を練り歩き、午後は神社でお神楽があった。

 

子供の頃、秋祭りには公民館で映画が上映されたり、テキヤのお兄さんたちの出店があったり、結構賑わっていた時期もある。そして、祖母が小遣いを100円(その頃はお札)くれるのが嬉しく、そのお金でお菓子を買ったりおもちゃを買ったりした。しかし、今はそういった賑わいはない。お神楽も子供の頃には、宵祭りと本祭り当日と2回あったように思う。でも、子供の頃はお神楽より映画のほうに興味があったような気がする。

ところで、昔のお神楽は、地元の人たちがやっていたのだろうか? 多分他の町内から呼んでいたのだと思う。少なくとも今は、神楽をやっている人たちは地元にはいない。そこで、神楽の方たちに聞いてみると、県内の内子町から来られた立川神楽保存会の皆さんだとのことであった。もちろん、我が地区が依頼したのだ。先日「お神楽代」だと称して、お金を徴収にきたもの。

この立川神楽保存会では、神話をモチーフにした舞が17種類ほどあるそうだ。最初は、神様がこの世界に降りてくる「舞の口」から始まり、おなじみの「恵比寿大黒」や「天の岩戸」(保存会では「盤戸」)、「大蛇(オロチ)の舞」などが舞われた。でもさすがに、大蛇はヤマタノオロチではなく、ヒトマタだった。 

 

ところが、これらの舞の中で1つ、「なぜこれが神話と関係あるのだろう? 何を意味しているのだろう?」と理解できないものがあった。「盆の舞」というものだが、この演目をビラで見た時、盆踊りのことかと思ったが、そうではなかった。最初の人はひょっとこのような面をかぶって、片手にお盆を持って少しおどけた感じで舞い、次の人は両手にお盆をかざして、前転などして舞うというもので、単にアクロバティックに器用なところを見せているだけのように思えた。ところが、この保存会のことをインターネットで見てわかった。これは、お盆を月と太陽に見立てているのだそうだ。

参った。