かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

アリの驚異

2007-08-22 14:10:16 | 田舎の生活
 数日前から、我が家の台所に頻繁にたくさんのアリが発生するようになり、そのたびに奥さんは大量殺戮をやっているようだ。そんな折昨夜、TVのニュース番組で、今年は暖冬、猛暑で全国的にもアリが大量発生していると報じられていた。その中で特に凶暴なのが外来のアルゼンチンアリだそうで、やつらは岩国市(山口県)から廿日市市(広島県)にかけて全長50kmに及ぶスーパーコロニーを形成しているという。
そもそもこのアルゼンチンアリなるもの、国内では1993年に廿日市市で初めて確認され、ここ数年で大量発生し、生息域を急激に拡大して、今年は岐阜県や神奈川県でも確認されたそうだ。
アルゼンチンアリの自然状態での巣分れによる分布の拡大速度は、1年につき20m程度であるとされている。それがなぜ、10数年で50kmにも拡大したのだろう。自然状態ではありえないこの急速なコロニー拡大。広島県内ではコロニー近辺で埋め立て工事が行われているようで、アリやその卵は土砂とともに運ばれたのだろうと考えられている。   イタリアからポルトガルにかけては、全長6,000kmにも及ぶスーパーコロニーも確認されているというから驚異だ。
通常の在来アリは、女王アリと1匹の働きアリが1つがいで巣分れするようだが、アルゼンチンアリの女王アリは複数の働きアリと巣分れするそうで、その女王アリは1日に60個の卵を産むとのこと。ということは1年で、えーと・・・。
今のところ、この驚異的な速度で拡大するアルゼンチンアリに対する有効な駆除方法がないようで、日本列島はアルゼンチンアリだらけになるのだろうか。困ったものである。