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そもそもこのアルゼンチンアリなるもの、国内では1993年に廿日市市で初めて確認され、ここ数年で大量発生し、生息域を急激に拡大して、今年は岐阜県や神奈川県でも確認されたそうだ。
アルゼンチンアリの自然状態での巣分れによる分布の拡大速度は、1年につき20m程度であるとされている。それがなぜ、10数年で50kmにも拡大したのだろう。自然状態ではありえないこの急速なコロニー拡大。広島県内ではコロニー近辺で埋め立て工事が行われているようで、アリやその卵は土砂とともに運ばれたのだろうと考えられている。 イタリアからポルトガルにかけては、全長6,000kmにも及ぶスーパーコロニーも確認されているというから驚異だ。
通常の在来アリは、女王アリと1匹の働きアリが1つがいで巣分れするようだが、アルゼンチンアリの女王アリは複数の働きアリと巣分れするそうで、その女王アリは1日に60個の卵を産むとのこと。ということは1年で、えーと・・・。
今のところ、この驚異的な速度で拡大するアルゼンチンアリに対する有効な駆除方法がないようで、日本列島はアルゼンチンアリだらけになるのだろうか。困ったものである。
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