かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

猪瀬直樹にがっかり!

2007-08-07 11:41:21 | 
昨日6日のテレ朝系「たけしのTVタックル」を見ていて、またまた猪瀬直樹氏にがっかりした。昨夜の番組では、年金問題の今後について討論が行われた。
パネリストとして出演した弁護士の谷澤忠彦氏は、ご自身も年金記録が消失していた方で、年金保険料の無駄使いを追及するなど社会保険庁と戦っている。ところが、猪瀬氏は先日も別の番組で言っていたが、「社保庁職員は45分働いて15分休めとなっている」というだけ。何だか、労働組合(自治労)を責めることだけに終始しているような印象を受ける。昨夜は、進行役の阿川さんからも殆んど彼に話をふられなかったし、猪瀬氏の発言は、論理性、倫理性に欠けており、自身の防御に走っているとしか思えないのだ。さらに、最近の彼は突き放したものの言い方が多く、とても気になる。圧倒的に谷澤弁護士の発言のほうが論理的で説得力があったし、優しさがあった。

「ミカドの肖像」「日本国の研究」「天皇の影法師」「黒船の世紀」など、彼の著作で好きなものはたくさんある。彼は、視点、情報収集力、分析力など優れていると思うし、特殊法人の実態を詳細に調べて、官僚国家日本の暗部に鋭くメスを入れるなど、心地よささえ感じていたというのに・・・。
ところが、猪瀬氏はコイズミ前内閣の行革断行評議会のメンバーとなり、道路関係四公団民営化推進委員会委員となってから、何か変わってきた印象を受ける。結局、道路公団の民営化は「道路族議員」を喜ばせて終わったのではないだろうか。民営化されてどう変わったのだろう?これなら民営化する必要などなかったのではないだろうか。
というわけで、猪瀬氏の最近の週刊誌の連載や著作は読んでいないが、TVなどでの最近の言動にはとてもがっかりしている。彼は自分の足元が見えているのだろうか。頭の上が見えているのだろうか。・・・“アチラ側”へ回ってしまったのではないだろうか。