かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

もうりょう

2007-08-14 15:27:55 | 田舎の生活
我が地区では、毎年お盆の8月13日に“もうりょう(もうりょ?)”と呼ばれる行事がある。これは、初盆を迎えた家庭の親族が、なにやら仏教用語などの書かれた“旗”(幟?正式な名称がわからない)のようなものを持って、鉦と太鼓の音にあわせてぐるぐるねり回るという単純なものだ(写真参照)。
初盆(または新盆)は、故人が仏になって初めて里帰りするということだろうから、この行事は故人の霊を迎える、あるいは霊を慰める、というような意味合いがあるのだろうが、ちゃんとした由来や“もうりょう”とはどういった漢字が当てられるかは知らない。まさか、「魑魅魍魎」の「魍魎」ではないだろう。“もうりょうを舞う”という言い方をするが、これはおそらく踊るということではなく、鳥が舞う、木の葉が舞うなどのように、くるくる回ると言うほどの意味だろうと思う。いつか、詳しい由来などを地区の古老か和尚さんに聞いてみたいと思っている。
その“もうりょう”、今年は例年になく亡くなられた方が多かったため、参加者・見学者も非常に多かったようだ。夜の盆踊りもたくさんの人で賑わっていた。