かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

おしょろい棚

2007-08-13 13:30:10 | 田舎の生活
お盆がやってきた。最近では簡略化されている地域も多いと思うが、我が地区ではお盆の期間、“おしょろい棚”をつくり、そこに仏壇から出した位牌を安置して線香・蝋燭や供え物などを飾る。“おしょろい棚”のつくりはテーブル状だったり、ひな壇のようになっていたりと様々あるようだが、我が家では写真のように高床式風の棚になっている。これは簡単に組み立て・解体ができる仕掛けになっている。
“おしょろい棚”とは、“精霊棚”のことで、お盆の間、我々が生活する娑婆の世界でご先祖様や亡くなった家族と一緒に過ごして頂くと言う意味があるようだ。今夜は“迎え火”をたいてご先祖様の霊をお迎えし、15日には“送り火”をたいて、翌日には精霊棚を片付けることになる。送り火は16日に行う地域が多いようだが、なぜか我が地区では15日のようだ。
私が小学生の頃は我が地区では、旧暦の7月15日を中心にお盆行事が行われていたが、その後、全国的にも普及した月遅れの日程で実施されるようになった。その頃は、8月13~16日の4日間、毎晩深夜まで盆踊りが行われ、県外などから帰省された方達も大勢参加し、踊りの輪が2重・3重になるほどとても盛況だった。若い人たちは深夜まで残って踊っていたので、深夜12時を過ぎた頃には、盆踊りの後なぜかフォークダンスが行われていた時期がある。私もこのフォークダンスが始まるのをどきどきしながら待っていた時代がある。 
しかし、人口の減少に伴い現在では、盆踊りは13日と14日の2日間だけとなった。
ところで、お盆と言うのは、正式には“盂蘭盆会”というようだが、子供の頃には“盂蘭盆”を“裏盆”だと思っていた。実際その頃は、本ちゃんのお盆行事が終わってから、数週間後に“うら盆”だといって盆踊りもやっていた。あのころの“うら盆”とは一体何だったのだろうか