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何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

鍋山磨崖仏 (豊後高田)

2015年04月12日 | 石仏巡り

【大分・豊後高田市】田染耶馬の一つである鍋山の切立った岩壁に彫られた磨崖仏で、鎌倉時代初期の作とされる不動三尊立像。 中尊の不動明王立像の像高は約230cmで、右手に宝剣、左手に索を持つ。 脇寺の矜羯羅童子立像と制吨迦童子立像の像高は約121cmだが、いずれも風化が激しい。 「鍋山の磨崖不動明王」として国指定史跡となっている。

桂川に沿って走る県道の脇から直接、岩山に向かって急峻な石段が続く。 石段は思った以上に険しく、鎖の手摺りをしっかり掴みながら苔生した石段を這うようにして登る....息を切らして岩山の中腹までくると、そこは岩棚になっていて小さな覆屋が建つ。
覆屋の中を見ると、正面の岩壁に不動三尊が鎮座しているが、特に脇寺の童子立像の風化が激しく、僅かに痕跡が確認できるほどだ。 険しい鍋山山中の岩壁に約800年もの長きに渡って風雪に耐え、鎮座し続けている不動尊像....合掌する手に力がはいった。
合掌していると突然、下から道路を走る車の騒音が響いてきた....不動明王像は道路が開通されるまでは静寂な霊場で瞑想をされていたのだろうな~と思いながら石段を下った。
 
約80段のかなり急峻で苔生した石段を登った鍋山中腹の岩棚に設けられた覆屋

鎌倉時代作とされる鍋山磨崖仏が鎮座する覆屋
  
覆屋内の岩壁に彫られている磨崖仏・不動三尊像/中尊の不動明王立像の像高は約230cm/脇侍は像高約121cmの矜羯羅童子(右)と制吨迦童子像(左)両立像..いずれも風化が激しい

鍋山磨崖仏は「鍋山の磨崖不動明王」として国指定史跡

不動三尊像の両側に仏像らしき痕跡が認められる

覆屋近くの古木傍に置かれた自然石を使った手水鉢
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