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何気ない風景とひとり言

寺社&石仏巡り、小さな旅、散策...ふと目に留まった何気ない風景...切り取って大切な想い出に!

貞昌寺の庚申塔群

2025年05月21日 | 石仏巡り

【神奈川・横須賀市】馬堀町にある室町時代建武二年(1335)創建の貞昌寺の門前に鎮座する庚申塔群。 昭和五十年(1975)の寺院改築時に周辺から集められた52基の庚申塔が、雛壇に整然と並んでいる。 庚申塔は密の状態で並んでいるので、刻まれた造立年が見え難く、なんとか享保、天明、弘化、安政、明治、大正の年号が確認できた。 庚申塔は笠付き角柱型が7基、他は全て駒型あるいは板碑型で、青面金剛像が彫られた3基(1基は摩滅が激しい)以外は全て文字庚申塔。 青面金剛庚申塔の1基は、青面金剛が合掌女人(ショケラ)の髪を握ってぶら下げている。 また、青面金剛が異体字で刻まれた文字庚申塔が2基あるが、珍しいかも。 特に興味を引いたのは造塔の趣旨である子孫繁栄を漢文で刻んだ文字庚申塔で、漢文が刻まれた庚申塔は市内唯一のものとのこと。


△貞昌寺山門の前の雛壇に鎮座する庚申塔群....昭和五十年(1975)の堂宇改築時に集められたもの....確認できた造立年号は享保、天明、弘化、安政、明治、大正など

△駒型文字庚申塔、笠付き角柱型青面金剛庚申塔、文字庚申供養塔の52基が鎮座....最上段左端の笠付き角柱型には漢文が刻まれている

△最上段の白壁塀の右側に鎮座する6基はいずれも笠付き角柱型文字庚申塔....下段には笠付き角柱型庚申塔は1基のみ鎮座

△下段に1基の笠付き角柱型青面金剛庚申塔、2基の駒形青面金剛庚申塔、それ以外は全て駒型文字庚申塔

△ひときわ大きい笠付き角柱型青面金剛庚申塔(日月瑞雲、1邪鬼、3猿)....享保十三年(1728)の造立/駒型青面金剛庚申塔(日月瑞雲、1邪鬼、3猿)....合掌女人(ショケラ)の髪を握ってぶら下げている

△駒型青面金剛文字庚申塔(日月瑞雲、3猿)....塔下部に方形に掘り窪めて3猿を彫っている/3猿は何かに座っているような姿

△駒型青面金剛文字庚申塔(日月瑞雲、3猿)....塔下部に3猿を異なる石に彫ってくっつけたようだ/中央の、見猿は少し高い位置で、左右の聞か猿と言わ猿とは座り方が異なる

△板碑型青面金剛文字庚申塔(日月瑞雲、3猿)....台座部に珍しいポーズをした3猿が彫られている/3猿はそれぞれ動きのあるポーズで、特に開いた足の形がバラバラ

△造塔の主旨(子孫繁栄)が漢文で刻まれた笠付き角柱型文字庚申塔....宝永六年(1709)の造立で,漢文が刻まれた庚申塔は市内唯一のもの/上部の縦書刻字は「庚申那宝塔 成就誰人天 諸悪無諸善 凝然一相圓」

△青面金剛が異体字で刻まれた文字庚申塔が2基ある....造立年不詳の庚申塔(日月瑞雲、3猿)/後方に建つのもう1基の異体字の文字庚申塔(日月瑞雲、3猿)....明治二十八年(1895)の造立
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