耳をすませば~ ♪

      心の声が聞こえる

      『傾聴習慣』のススメ by MAKIE

アドバイスはいらない理由(わけ)

2011-06-30 14:53:54 | 日記
私たちは、相手から悩みや愚痴を聞かされると、

聞いたからには、

何かアドバイスをしなくちゃ、と思ってしまいます。

特に、「相談したい」と言われては、

何か気の利いた解決策でも示さないと・・・

とあれやこれや妙案をひねり出してみたりします。

でも、悩める相談者が、

「あ、それいい考えですね。さっそく、やってみます。」

と、こちらのアドバイスをすんなり採用することは、

まず、ないと思ったほうがいいでしょう。


法律上のトラブルや
何か具体的な情報収集のための相談は別ですが、

困った、困った

つらいよ、つらいよ

いやだな、いやだな

と心がネガティブな感情でいっぱいになっている時は、

底の深い器の中でもがいているだけで、

どうしたらこの器から脱出できるか、なんて

真剣に考え、行動する態勢にはなっていないんです。

つまり、解決しよう、とする気持ちはないと思っていいのです。


中には、 「悩む」状況に自分を置いている方が安心な人もいます。

人は、自分が慣れ親しんだ心の状態を手放しがたいのです

いつも、大変な思いをしている人は、

それが自分にとって馴染みの状態になってしまっています。

問題がスッキリ解決し幸せを手に入れることに、

逆に不安をおぼえてしまうのです

不安の正体・・・

慣れ親しんだ感情を手放す恐れなのかもしれない

あるいは、

問題のなくなった自分に、
周囲が振り向いてくれなくなる恐れなのかもしれません。

そういう人に、どんなアドバイスをしても無駄です。

そういう人が相手に期待することは、ただ一つ、

自分の気持ちをわかってくれること

だから、その人の話に心からの関心を向け、

否定せず、じっくり耳を傾けることが大切です。

自分をわかってもらえた安心感に満たされた時、

もしかしたら、
その人の心に

少しだけ前に進んでみる勇気が芽生えるかもしれません




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