対話とモノローグ

        弁証法のゆくえ

ラグランジュは2度出てきた

2021-10-14 | ガロア
昨年、オイラーの公式の後(「オイラーの公式―起承転結」(「数学・物理通信」10巻 7号 2020年9月8日発行)、オイラーの無限解析の7章(指数と対数)についてまとめた。その後、微分の基礎について、『数学手稿』(マルクス)と関連させて考察しようと試みた。ラグランジュとテイラー展開の関係に着目していた。しかし、うまくいかなかった。これは立ち消えになったが、その後しばらくして群論の基礎について興味をもった。代数方程式と群論にしぼったものだが、あらすじは理解したが、よく理解したとは言えない状態で止まっている。ここでもラグランジュが出てきて、解と係数の関係について逆転の発想を示していた。

微分と群論の基礎について考察したが、振り返って見ると、この1年にラグランジュは違う分野で2度出てきた。どちらも過渡期の人としての印象がある。