率直な木は弱い
癖と個性、生かせば強くなる。
おもしろいというか、なるほどという本に巡り会った。
それは、西岡常一ほか2人の書いた「木のいのち木のこころ」と言う本だ。
著者の西岡常一は、世界最古の木造建築法隆寺。その「昭和の大修理」をはじめ、薬師寺金堂・西燈などの再建を頭領として手がけた宮大工だ。
法隆寺を1300年守ってきたのは、職人の手から手へと引き継がれてきた技と知恵。それは決して言葉にできない手の記憶である。“最後の宮大工”西岡常一が木と人の育て方を語る〈天〉の巻。三度追い返されながらも遂に西岡の唯一の内弟子となり、夢を実現させた小川三夫が、宮大工の未来を語る〈地〉の巻。さらに小川が主宰する鵤工舎の若者19人へのインタビュー〈人〉の巻。聞き書きの名作。
法隆寺の宮大工のお話だが、1000年先を考える視野の広さ、弟子に考えさせる育て方、法隆寺が今でも変わらず建っていることの凄さ、壮大な世界の中に、現代に通じるものがある。
「個性を殺さず癖を生かす。人も木も、育て方、生かし方は同じだ。」
この言葉の意味をしっかり理解し、これからの人づくりに生かすべきだと強く感じた。
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