よかど!鹿児島

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癖と個性、生かせば強くなる。/どうなる日本経済(360)

2014-12-10 09:29:06 | どうなる日本経済

率直な木は弱い

癖と個性、生かせば強くなる。

おもしろいというか、なるほどという本に巡り会った。

それは、西岡常一ほか2人の書いた「木のいのち木のこころ」と言う本だ。

著者の西岡常一は、世界最古の木造建築法隆寺。その「昭和の大修理」をはじめ、薬師寺金堂・西燈などの再建を頭領として手がけた宮大工だ。


法隆寺を1300年守ってきたのは、職人の手から手へと引き継がれてきた技と知恵。それは決して言葉にできない手の記憶である。“最後の宮大工”西岡常一が木と人の育て方を語る〈天〉の巻。三度追い返されながらも遂に西岡の唯一の内弟子となり、夢を実現させた小川三夫が、宮大工の未来を語る〈地〉の巻。さらに小川が主宰する鵤工舎の若者19人へのインタビュー〈人〉の巻。聞き書きの名作。

法隆寺の宮大工のお話だが、1000年先を考える視野の広さ、弟子に考えさせる育て方、法隆寺が今でも変わらず建っていることの凄さ、壮大な世界の中に、現代に通じるものがある。

「個性を殺さず癖を生かす。人も木も、育て方、生かし方は同じだ。」

この言葉の意味をしっかり理解し、これからの人づくりに生かすべきだと強く感じた。     

 

 

              木のいのち木のこころ―天・地・人 (新潮文庫)

 

      

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