爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

汽車通学

2023年02月15日 | 日記
大東亜戦争末期の昭和20年4月、旧制中学(5年制)に進学、12歳である。羽越線坂町駅から学校のある村上駅まで20分ほど乗車する汽車通学が始まり、生徒間では汽車通と言われてた。

頭に一本の白線が縫い込まれた戦闘帽を被り、足にはゲートルを巻き、ズック靴である。坂町駅から学校までは団体行動で、中学生は先頭の汽車に、女学生は最後尾の汽車に男女別に乗る。

村上駅に着いて学校まで約20分ほど2列縦隊で上級生に引率され整然と歩く。4年生と5年生は学徒動員で不在とあって、3年生が先輩ずらして後輩に厳しく対応していた。

帰りは仲間同士で汽車時間に合わせて行動するが、通学コースは指定され、女学校の前を通る近道もあったが御法度だった。団体行動と男女別の通学も8月の終戦をもって終わった。

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