爺の世間ばなし

思いつくままのお喋り

虫干し

2021年06月05日 | 日記
昔はクリーニングなどない時代だったので、夏の土用の時期に梅雨の間についた湿気を取る「土用干し」、10月1日の衣替えの頃には夏の間についた虫払いが行われていた。

物にあふれた現代と違って、物を大切にする時代では、家庭で衣類を長持ちさせる方法として年中行事で行われていたと思う。丁寧に扱い長い間使用していたということである。

爺の子供の頃、理由は分からなかったが、毎年、梅雨明けの天気のいい日に家中の窓や戸を開けっぱなしにして、部屋に縄を張ってタンス内の衣類を干していたのを覚えている。

現代は物を大切にする気持ちを無くなったのか、忘れたのか、壊れたり、破れたり、気に入ら無くなれば捨てる。昔のように修理しながら形ある間は利用する時代は終わった。

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