- 六国峠への道 -
さて、今回の場合、山歩きというべきか、峠歩きというべきか、はたまた距離の長い散歩というべきか ?
どう解釈するかは個人の自由です。
歩いた感想はというと、「あまり面白くない」というのが正直な所です。
ただ、能見堂跡と六国見山の山頂部だけは気分のいい所でした。
歩程 【 金沢文庫駅~能見堂跡~大丸山~六国峠~建長寺分岐~今泉台~六国見山~北鎌倉駅 】
京浜急行の金沢文庫駅から歩き始めます。
今回のコースは駅から西に向かって行くわけですが、駅から反対の東に向かうと称名寺と金沢文庫があります。
浄土式庭園が復元された称名寺 (2011年撮影)
その称名寺には寄らずに、六国峠コースの入口に向かいます。
ところが入口がしっかりと塞がれていて通行禁止になっています。
迂回路の案内が下がっていますが、色が褪せていて判然としません。
通常は五万分の一の地図を使っているのですが、鎌倉だけは街中を歩く関係で二万五千分の一の地図を使っています。
迂回路はその地図から調度外れた所を通っているようです。
見当をつけて勘で進んで行くしかありませんが、住宅街を抜けて行く途中で遠回りをしてしまいました。
コースに乗って一安心です。
少し進むと能見堂跡に出ました。
花を沢山つけたサザンカが何本かあり ・・・
梅も咲き始めています。
広場の隅にはスイセンの姿もあり、小鳥の囀りも聞かれます。
歩き始めなのに少しのんびりしてしまいました。
それだけ気持ちが良かったということです。
能見堂跡から少し進むと、またコースが塞がれいて、迂回路の案内がでています。
またかという思いですが仕方ありません。
指示に従いスイセンの咲く中を少し下ると ・・・
谷津関ヶ谷不動尊です。
参道の石段を下って行くと、右手に不動池が現れました。
ここから迂回路は団地の中の広い道を進みます。
今回はスムーズにコースに戻る場所に辿り着けました。
やれやれという気分です。
あまり面白くない道をしばらく進むと金沢自然公園の中に入ります。
あちこちに道が通じていて、それなりに案内板があります。
しかし、この案内板が結構曲者です。
この一帯に全くなじみのない私には、まず書いてある場所そのものがわかりません。
それに六国峠と公園内の場所が同じレベルが書いてあり誤解を招く可能性があります。
こういう場所ではあまり役にたたない二万五千分の一の地図と勘で進むしかありません。
近い遠いの差はありますが、向かう方向さえ間違えなければ、どの道からも六国峠へ行くことができるようです。
無駄な遠回りをしましたが、円海山から大丸山に繋がる尾根上に出ました。
尾根に乗ってしまえば後は問題ありません。
変化のないほとんど平らな道を進んで行くと、左手に大丸山への分岐が現れました。
横浜市の最高峰大丸山のその高さは ・・・ 156.8mです。
最高峰からの眺めは残念にも「最高」とはいえませんでした。
南に向かっていた道から分かれて六国峠に向かう道は西に進みます。
すると鎌倉に向かう道の約束事のように切通しが幾つか現れます。
それにしても道に変化がありません。
そして、ほとんど平らだった道が若干登りになると直ぐに六国峠です。
天園とも呼ばれますが、峠には茶屋があります。
六国峠近くの岩の上から鎌倉の街並み
ここから今度は「鎌倉アルプス」あるいは「天園ハイキングコース」と呼ばれるコースに入ります。
六国峠と天園は同じ場所を指しますが、「六国峠ハイキングコース」と「天園ハイキングコース」は別コースのようです。
金沢文庫から六国峠までは「六国峠ハイキングコース」で、これから歩くのが「天園ハイキングコース」ということのようです。
もっともコースの名前で歩くのではなく、地図を基本に歩くのであれば、コースの名前などどうでもいいことです。
名前が「鎌倉アルプス」になっても道の雰囲気は変わりません。
アルプス的要素など皆無です。
なんでも「○○アルプス」と呼ぶのは好きになれません。
でも、こんな道標が現れるとちょっと嬉しくなります。
道標の少し先でその建長寺を眺められる場所がありました(半僧坊の上です)。
しかし、建長寺には下りずに、今泉台の住宅街に下りました。
そこから明月院方面に下って行き、途中から六国見山への登りの道に入ります。
最後の人家の前から六国見山への山道になります。
道の真ん中に三角点が現れました。
地図に記載されている三角点のようです。
そして、左手に花が手向けられた稚児墓が現れました。
そこから六国見山の山頂は直ぐです。
山頂一帯は気分のいい場所です。
六国見山の山頂の浅間大神の石碑
浅間大神の名が示すように本来なら富士山が望めるのですが、この時は雲が広がり展望は残念な状態です。
それでも、海に浮かぶ伊豆の大島が薄っすらと確認できました。
六国見山からは北鎌倉駅に向かい、そこで歩き終わりです。