goo

地図の補修

2009年07月15日 | 山歩 - 雑感
私が使用している地図は、国土地理院発行の「五万分の一地形図」(以下、「五万図」と表記)です。

私のやり方で半分に畳むことを4回繰り返して、1/16の大きさになったものを持ち歩いていますが、何回か山を歩きますと次第に痛んできます。特に折り目の部分の痛みが激しく、場合によれば折り目に沿って地図が切れそうになってしまいます。

そのようになっても直ぐに新しい地図を買うわけではありません。持ち歩いた地図というのはやはり愛着がありますし、しみ込んだ汗の跡にも一種の思い出が感じられます。そこで、別の不要になった五万図を小さく切って、痛んだ部分の裏側に貼り付けて補強を施します。よく使う地図にいたっては、この補強が二重、三重になったりします。

このように古い地図をいつまでも使っていると、場合によると情報そのものが古いものになってしまいます。新しくできた道路が地図に載ってないというのはよくあることです。ですから、山の中ではなく、里の道で迷うことがあります。また、ダムが新しく作られたりするとその周辺が大きく変わってしまいますが、ダム無しの古い地図を何枚か使っています。

例えば、使用中の五万図「丹波」には上日川ダムの記載がありませんし、五万図「四万」には四万川ダムが存在しません。しかし、私の記録・記憶においては、これらの地図の方が「真実」です。何故なら、私が大菩薩を歩いた時には上日川ダムはまだ無く、それを目にしていません。また、最初に稲包山を歩いた時は、古い地図にあるように、四万川に沿って延びる林道を辿って登山口に向かい、二度目の時は工事中のダムの中を歩いていきました。このように、現況とは異なっていても、私の記録と記憶においては、この古い地図の方が「真実」に近いのです。

とはいえ、何が何でも地図を買い換えないわけではありません。あまりに痛みが激しい場合や、新しい情報が必要な場合にはやはり地図を買い換えます。

地図を新しく買い換えた時点で古い地図は基本的に不要となるのですが、どうしても処分できない地図が何枚かあります。その代表が五万図「秩父」です。古い「秩父」の地図の武甲山は1336mの高さです。私は西参道などから何回かこの1336mの山頂に立ったことがありますので、やはりこの地図は処分することができません。



古い五万図「秩父」 - この地図には当然浦山ダムは記載されていません。朱線は当時私が歩いたコースで、表参道を歩くようになったのは最近のことです。

goo | コメント ( 0 )
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。