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行道山 浄因寺

2014年01月28日 | 山歩 - 北関東



- 浄因寺 清心亭 -

行道山浄因寺は、713年行基によって開創されたとされています。

行基云々は別にして、相当古い寺であるのは事実だろうと思います。

境内の周囲は断崖で囲まれており、修行するにはうってつけの場所だと思います。

しかし、現在は相当寂れ、かつ荒れた状態になっています。


石尊山展望台から下りて行くと、沢山の石仏が祀られている岩場が右手に現れます。



どれも古いもののようです。



その中の一つが「寝釈迦」です。

想像よりかなり小さく、思わず抱き上げたくなるような大きさです。



岩場の前からは印象的な一本の松を前景に展望が開けます。



さらに急な坂を下ると、今度は石塔が沢山並んだ場所に出ます。







背後は岩壁で、端には社が祀られていました。



そこから少し緩やかになった道を進むと、右下に浄因寺の境内が見えてきます。





急な石段で境内に下ります。



周りは岩壁が連なっています。

現在は無住のようで、寒々としていて真に寂しく、いささか荒れた状態です。

その荒れた境内のあちこちに石仏が祀られています。





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また、境内の大岩の上に「清心亭」があり、それへの通路として「天高橋」が架けられています。



「清心亭」と「天高橋」

この様子が葛飾北斎の「諸国名橋奇覧」に収められています。

参考 : 北九州市立美術館 葛飾北斎「足利行道山雲のかけ橋」( http://www.kmma.jp/collection/katsu0102.html )



尚、「清心亭」は二度火災に遭い、二度目が明治十九年ということで、現在の建物はそれ以降に再建されたものです。

また、「清心亭」や「天高橋」、そして岩壁近くは崩壊・落石の危険があるということで、立入禁止になっています。



裏から境内に入りましたので、逆に山門を潜って下へと下って行きます。







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途中の石段の脇にも沢山の石仏が ・・・。

石段が終わるとそこは駐車場です。

自動車では現在ここまでしか上がれません。

そこからは細いですが舗装された道を下って行きます。



途中の岩壁の下の不動明王

さらに下ると「浮石弁財天」が「ありました。





浮石の由来は、水の中にある大石が浮いているように見えることからきているようです。




やがて、人家が現れると、そこが結界という感じで、立派な石柱が立っていました。

そして、人家の間を少し下ると左手に足利市営バスの停留所(終点)があります。

そこからバスで足利の街まで戻りました。
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