- 関八州見晴台からの眺め -
関八州(かんはっしゅう)とは、今の関東地方の江戸時代における呼び名で、武蔵、相模、上総、下総、安房、上野、下野、常陸の八つの国のことです。
その名前に反して、この日見えていたのは武蔵だけといっていい状態でした。晴れて空気が澄んでいれば、また違ったと思います。
関八州見晴台は二度目ですが、前回は真っ直ぐ黒山三滝に下りて、そこから顔振(こおぶり or かあぶり)峠を越えて吾野まで戻るという変則コースでした。その結果、関八州見晴台から顔振峠までの稜線は歩いていません。今回はその稜線歩きが目的ですが、あまり期待はしていませんでした。実際歩いてみて、やはりという感じでした。この稜線を再び歩くことはないと思います。
歩程 【 西吾野駅~萩ノ平~高山不動尊~関八州見晴台~花立松ノ峠~傘杉峠~顔振峠~吾野駅 】
関東平野や秩父盆地では青空が広がっていました。そして、秩父盆地を囲む山々の上部が薄っすらと白くなっていて、前夜は山の上部は雪だったようです。
しかし、西武秩父駅からの電車が正丸トンネルを抜けると、空には雲が広がっていました。
電車を西吾野駅で下りて、歩き始めます。
人家の間の細い道を通って、山道に入ります。
濡れた落ち葉の道を登って行きます。
雲が広がり、寒々とした感じです。
途中の萩ノ平には茶屋がありますが、閉まっていて誰もいませんでした。
前夜の雪が枝に残っていて、上から見ると真っ白な木に見えます。
しかし、杉の植林地の中では、葉に残った雪が融けて、ポタポタと雨のように降ってきます。
やがて、山の中の高山不動尊に着きます。
山の中なのですが、大きな不動堂です。
不動堂の裏手から見晴台に向かいます。
上の方では雪が少し残っていました。
ここまで他の登山者に会わなかったのですが、関八州見晴台に着くと、何人かの人達が休んでいました。
関八州見晴台には高山不動尊の奥の院があります。
展望は木々が邪魔をして、360度というわけにはいきません。その上、この日は雲が多く、遠望もダメです。
秩父の山々も頭は雲の中でした。
関八州見晴台から南東方面の眺め
雪の付いた枯れ木、まるで花が咲いたようでした。
関八州見晴台から顔振峠に向かいます。
まず、融けた雪が雨のように降る中、このような植林の中を小さく登ったり下ったりの繰り返しが何回かあります。そして、最後は少し自動車道路を歩かねばなりません。正直、面白くありません。
結局、途中誰とも会わずに顔振峠に到着です。
顔振峠から南にあるピークを往復します。
顔振峠の南のピークからの関八州見晴台
最後は吾野駅に向かいます。
顔振峠下からの眺め
西武鉄道の吾野駅で歩き終わりです。