うまかっちゃんはうまかっちゃ
ねー。
学生の時初対面。
マルタイの時と同じで、かなり
衝撃的だった。
キューケースのポケットの中身
のメインはこれ。
タップ交換手入れ道具セットと
タップ数個。
100均の便利な小さなポリ工具
箱です。
あとニコルソンより切れる平
あとニコルソンより切れる平
ヤスリ。刀工御用達の製品。
赤い箱のほうはネルやケミカル
赤い箱のほうはネルやケミカル
が入ってます。
写ってない上のミニポッケには
チョークが数個。チョークは小
銭入れに入れて収納しています。
閉めるとこんな感じ。
このポケットの横にはジャンプ
キューのバットが2本入ってる。
オマケ画像。
オマケ画像。
ヤスリやシェーパーの目詰まり
の掃除にはこのブラシ。
以前、現場で友人のタップを交
換してあげた時、「お！丁度
いい大きさのブラシがあった
もんだね」とか言ってました。
単に歯ブラシを箱に合わせて
短く切っただけだがや(笑
早朝、旬が過ぎたタップを新品
に交換した。
タップ交換にはいろいろ手法が
ネットで公開されていますが、
現在殆ど公表されていない伝統
技法があります。
これがこれ。
昔の人はよくやっていて、私は
昔の人はよくやっていて、私は
歴37年の古い人間なので先輩
から教わった方法です。
それは、大きめの平ヤスリで接
着成形したタップを斜め上から
シャフトを回して角度を変えな
がら強く叩く。
叩くと、音がコンコンからカン
カンに変わり、やがてキンキン
という音になります。
同時に丸くトップを成形する。
一箇所を5〜6回叩く。かなり
強く。
シャフトの保持は垂直にして、
ジョイントプロテクターは外し、
手は先角を持ちます。
絶対に床にシャフトを着けては
駄目。キューが壊れます。
この方法は古い上級プレーヤー
は昔は皆やっていたので、80年
代以前の本格的玉屋のマスター
が今でもいる所は、この方法を
現行でもやっているかも。
私はやります。
これをやる理由は、タップの叩
き締めと成形。
さらに綺麗なRは平シェーパー
などで整えて整形します。
私は最初から丸く窪んだタップ
シェーパーは使わない。任意の
Rが付けられないからです。
必ず私は平シェーパーを使う。
現場で急ぐ時などは半竹型に
アルミパイプを切って中に紙
ヤスリを貼った自家製シェー
パーも使いますが、主軸は平。
見た事ありませんか？
タップ先を平ヤスリでコンコン
とやっているベテランのプレー
ヤーを。
ゲーム中や練習中にやるのは軽
いコンコンですが、タップを着
けた直後はキンキン音がするま
で叩きます。
するとこのように締まって成形
される。
但し、これは一枚革限定です。
積層タップでこの技法はあまり
意味はない。
積層タップは、カットして整形
すれば、そのまま即使えますか
ら。持ちも一枚革よりはるかに
長い。
但し、接着剤感を完全払拭した
積層タップはこの世には存在し
ません。これは物理的に当たり
前の事。
蕎麦やうどんのようにツナギの
食感が消滅するような事は薄革
を重ねて接着剤で貼り合わせた
タップでは存在しません。必ず
接着剤の感触を体感させます。
これは繊細で鋭い感性と正確な
識別能力を持つプレーヤーなら
ば誰でも感じ取る筈です。
接着剤で撞いている感が不在の
積層タップはこの世には無い。
ただ、それを如何に最小限に抑
えるかが各メーカーの技術力の
差として出ています。
しかし、それでも、どんなに優
れているとされている積層タップ
メーカーの製品でも、ペシペシ
感は必ずあります。それは現出
現象として物理的に発生してい
る。それを感じ取れるか否かだ
けなのですが、あるものはある。
一枚革にはそれが一切ありませ
ん。革のみなので当たり前の事
なのですが。
エフレンなど世界のトッププロ
がファイバーコンポジットである
とはいえ一枚革を愛用して固執
したのは、それは比類無き打感
と反発力と性能ゆえの事です。
現在、積層タップメーカーは
限りなく一枚革の打感に近づく
ように日夜開発努力をしている
訳です。初めから積層ありきで
はない。(ここ大切)
象牙を超える能力を持つ人工樹
脂素材の先角は現在存在しませ
んが、各メーカーが日夜努力し
て天然素材を超える人工素材開
発に挑戦しているのと同じ様相
が積層タップ開発にはあります。
現在、ビリヤードのTIPとして
極めて優れている一枚革製品は、
ほぼ壊滅、廃番状態です。
ほんの10年程前までは豊富に
市場にもありました。
この現象の原因はよく言われる
資源枯渇ではなく、世界規模で
のタンナーの再編統合により、
タップの革まで仕事を避けなく
なったのが原因のようです。
なので世界的な木材の資源枯渇
とは少し位相が異なります。
チャンネルがありません
