渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映画『キャプテンハーロック』

2013年09月23日 | 映画・ドラマ・コミック



3D版映画『キャプテンハーロック』を観た。
最高である。
1983年の『汚れた英雄』以来、劇場映画で映像的描写に感激した。
また、実写版ヤマトのような出鱈目ではなく、松本零士先生の
世界を忠実に表現している。テーマも深い。
素晴らしいの一言だ。
これはDVDではなく、絶対に劇場で3D版を観たほうが良い。
どうか見逃さず。

ハーロックのピンバッジを映画館で買った。

この骨とドクロのマークは古くから海賊の象徴意匠でもあったが、
英国王室騎兵連隊=ザ・クイーンズ・ロイヤル・ランサーズの部隊
徽章でもある。

これは映画『ワイルドギース』での一シーン。
本当は濃紺ベレーに赤のフエルト台座の上にこのバッヂを装着
するのがランサーズの正式着装だ。






大英帝国の軍隊というのは現在でも面白い古くからの形態を
継続している。
それは、貴族の各個人に各部隊がbelong to つまり帰属が
定められているのだ。英国王室の各人のほかに○○卿の部隊
という具合になっているのである。
王室騎兵連隊はThe Qeen's Royal Rancers の名の通り
英国女王陛下に直属する部隊となっている。
部隊カラーは黒に見間違うほどの濃紺、そして朱色がかった赤。

ベレー徽章にある「OR GLORY」はドクロと合わせて「生か死か」
を表している。

正式な部隊旗のマークはこれである。

北欧だけでなく、大英帝国自体が世界の海をまたにかけた大海賊
であったことを偲ばせる。


ふと思いついた。
キャプテンハーロックのピンバッヂを見ていたら、これをローデシア

セルース・スカウツのベレーバッヂに重ねたらどうなるだろうと。




そう思って未来(「もしくは遠い過去かも知れない」とは映画
『キャプテンハーロック』のナレーション)と過去を
重ねてみると・・・

なんだか妙にカコイイ!

たぶんこんなことしてる奴は日本国内にはいない。
世界中にもいないだろう。
日本のミリオタって、異常に原型オリジナルにこだわって執着するからね~。
ベトナム戦マニアなんて、ベルトの結び目一つにも拘って、適当に好きに
巻いていると「ベトナムをなめてんのか」とか言いがかりつけてくる奴みたいな
鼻持ちならないのが多い。
「お前、中身がニセモノなのに人に向かって何言ってんの?」と俺は思う。
そして「実際に戦場に行ってテッポ撃って砲撃受けてから偉そうにモノを
言ってね」とも。てか、「お前、ベトナム戦争参加したの?」と思う。
ミリオタってのは、正直言って気持ち悪い。
私は原型再現に拘泥するミリオタではないから、ベレーはこれでもいい。

映画『ワイルドギース』でいいなと思った点に、ベレーの色は統一しているが
部隊徽章は各人がバラバラの物を着けていたことが挙げられる。
かつての自分の所属部隊と関係するのだろうが、空挺部隊出身でない者も
空挺ベレーバッヂを着けたりしていた。
フリーダム。
映画『キャプテンハーロック』のアルカディア号に乗船できる意志の条件は、
「自由のために」だ。
そして、「己を縛るものと闘え」が乗組員の存在条件なのである。
松本零士先生が説くこのテーマは、実に深いと思う。
人は自ら桎梏を設け、その桎梏に縛られ自らプリズナーとなってしまうからだ。
そこでは「ねつ造された社会的価値観」に人は囚われて日々を囚人として
生きている。
そこからの解放こそが真の心と体の自由をつかむことになる。
映画『キャプテンハーロック』でも、欺瞞に満ちたねつ造の歴史と幻影とを粉砕し
人を縛るものにクビキを断つことがテーマとなっていた。
地球は青く美しい・・・(日本は清く美しい)・・・これは真実だったのか。
そして、映画の中では、最ラストシーンでテーマのクライマックスを迎える。
いやあ、本当に30年ぶりに映画館で感動したよ。
ジェームズ・キャメロン監督も大絶賛したのがよくわかった。
おすすめです。是非とも映画館の大画面の3Dでご覧になってください。


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