友人とナイフ談義をしていて、友人が愛用しているブローニングのモデル#277を
見せてもらった(上画像は私の#277)。
使い勝手が良いらしく、梱包の荷解き等いろいろな場面で重宝しているという。
デスクナイフであるラコタのティールもスモールナイフとして愛用しているようだ。
平地を見ると、使用の痕跡がみられ、いいなと思った。
ブローニングに刃こぼれができたとのことで、よく見たら微小な刃こぼれが1箇所だけ
あった。凝視しないと分からない。
「ひっかかる部分がある」とのことであり、このような小さな刃こぼれは光に透かすか、
ブレード全域で紙を切り試しないと分からない。
ということは、所有者は状態について把握しているということだ。
この#277は、かなり使い勝手がよい。
元撞球会執行部の3人が同じモデルを持っていて愛用している。
ただ、リーダーは「キャンプで使うにはもう少し大きい方がよい」と言っていた。
このモデルのブレード長は65ミリ、やや短い。キャンプで使う汎用ナイフとしては
3インチ強の長さが使いやすい。
私の場合は、フォールディングよりもやはりシースタイプをアウトドアでは
多用する。特にブッシュクラフトで。
上からブレード長さ143ミリ、99ミリ、96ミリ。
ブローニング#277と並べてみる。
上から全長253ミリ、200ミリ、200ミリ、164ミリ。
上から2本目はブローニング#4000チーターのコピーでハットリ製#3718。
このハットリがことのほか使い易い。今までで一番使用したシースナイフ
ではないだろうか。本歌の頂き物のブローニング・チーターは現在は娘の
ナイフとなっている。そのため、私はハットリのコピーを購入した。ブレードの
形状が和式刃物の小刀のようであるから使い易いのかもしれない。
(現在はブローニングもハットリも廃番)
ブローニング#277はフォールディングでもあり、ポケットナイフなので、
やはり小さいことが画像からわかる。
上から2本目のブローニング・コピーのハットリと、下から2本目のG.サカイ製
の全長が200ミリでまったく同じというのも、偶然とはいえ、ひとつのアウトドア
汎用ナイフのサイズの指標のような気もする。
G.サカイのブレードは出刃包丁のようだが、裏はフラットで片刃であり、
これはアウトドアの料理や肉切りなどで大活躍だった。これもかなり使い
倒した。ニジマスからキジバトの解体他、大いに使用した。難点はブレードが
3ミリで薄すぎることだ。ハットリのブレード厚は4ミリ、一番上の渓流詩人スペシャル
のブレード厚は5ミリである。上の2本は日本刀の物打部分とほぼ同じ厚み、
下2本は洋包丁と同じ程度の厚みだ。おのずと使い道が分かれてくる。
渓流ナイフやハットリは丸太や薪などの木材にもガンガン使えるが、G.サカイや
ブローニング#277はブレードの損傷が予想されるのでそういう用途には使えない。
ブレードのグラインドも下2本はホローグラインドで、上2本はフラットグラインドで、
一番上の渓流SPは刃付をコンベックスにしてある。一番上の渓流詩人スペシャルは、
ブレードが長すぎて意外と使えない。ハンドルの削りが左右でばらついてるしさ~(^^;
良いベルトサンダー欲しいっす。
ナイフはどの用途にも100点満点という物はない。包丁が料理の用途に
よって種々あるように、ナイフも用途によって揃えるのがベターだろう。
従って、コレクションではない実用ナイフも自然と本数が増える。
似たような大きさのがなぜか集まってしまうのだけど(^^;
ナイフは使ってナンボ。私はガンガン使う。
それでも、ラブレスやジェス・ホーンをアウトドアでこれみよがしに使うのは、
やっぱりなんだかなぁ、という気がする。重要刀剣などで試し切りしたりは
しないのと同じで。
しかし、カンヅメにナイフを突き立てて、ギコギコ蓋を切って開けられる
ような使い方をしても躊躇なく使えるのが本来のナイフの使い方だと思う。
私も使用せずに保存版として大切にしているいるナイフも何本かあるが、
基本的にコレクターマニアではないので、ナイフを触るのに白手袋をして
触るという趣味はない。ナイフは使うためにこそある。
(対人用にナイフを使うのはダメよ。対人用軍用ナイフを使ってよいのは
軍人のみ。それも必要に迫られた状況のみだ)