渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

稽古

2022年10月22日 | open

とか言いつつ、まだ稽古している俺。
すでに9時間経過。

タップが膨らんだので現場でカッ
ターでカットして整形し、また撞
いてそして桂剥きで整形。それの
繰り返し。
タップが締まって来ると同時に、
シャフトが抜群の動きをするよ
うに変化して来た。
これ、先角もかなり良い。
フタ付きだが、軽くド芯で撞いた
時、シュピーンという音がする。
実は良音の秘密は先角にもあり。
何でもかんでも先角がただ硬けりゃ
いいってもんじゃない。キューの
良音発生にはかなりマニアックで
コアな裏筋のノウハウがある。
シャフト本体は当たりシャフトだ、
これ。挙動反応と音はTADオリジ
ナルに極めて似ている。
ラッキー!
赤木虎目ハードロックメープル。
バット含めて総額1900円。
世の中、面白いねえ。

タップはかなり締まりました。


ストレートプール 〜14.1ラックコンティュアス〜

2022年10月22日 | open


6時間一人稽古の後の自由撞き。
ストレートプールを撞く。
2ラック撞き抜いての3ラック目
ポジショニング。いい感じ。
さて、どうなるか。



32球目でアウト(笑
ランナウトのアウトでなく32球目
をまさかの飛ばしで終了アウト。
一人なので続けて撞いてるが。
押し止めして次に出して。

本日のハイラン14,1+14,1+1=31。
てんであかんやつ。論外。
やはり、125点くらいノーミスで
撞き抜かないとなぁ・・・。

ちかれた。
駅前寿司屋に行ってビールでも
飲むか。

シャフト本テスト

2022年10月22日 | open



先日タップを着け替えたシャフトを
試してみる。


う〜ん。
イマイチ。切れ味があまり良くない。
入れは強いが、今の段階では面白味
に欠ける。
暫く育ててみる事にする。
なんせ、ニスさえ剥がしていない
まま20年経っていたシャフトなの
で。シャフト整備は完璧にこなし
たし、テーパーも私の好みに整え
た。


立ち切り一人撞き稽古4時間経過。
非常に良くなって来た。
木が充分に動いて反応し始めた。
いい感触。


重量級

2022年10月22日 | open
 




20.5オンスのこの重量級シーホーク
を早く仕上げて、19.40オンスに
セッティングして、メインで使い
たいと思うところあり。
キューデザインが抜群に好きな物
だからだ。他では見た事がない
デザイン。
フォアはお決まりの本ハギ四剣だ
が、リアスリーブの造形が良い。
現在塗装前の磨き段階。
ツルツルで、触ってもハギの段差
などは無い。必ず縦磨きで下地を
仕上げる。日本刀もキューも下地
研磨が極めて大切だ。
ローズウッドもとても良い物を
使っている。大昔のキューは本
当に良質材を惜しみなく使って
いる。マスプロラインでもそう
だ。


英名シーホーク。和名ミサゴ。
ロングのエンド樹脂は1960年代
から1980年代までの定番だ。


ジョイントカラーを軽量化の為に
樹脂に交換せずとも、ウエイト
ボルトを抜いてインチの軽量
樹脂
ネジ短物に換装して、私
のオリジ
ナル設計製作の110g
の軽量
ロングシャフトを装着
すれば、
計算上はジャストの
550g
の19.40オンスに持って
行けそうだ。
ただ、このキューのオリジナルの
シャフトが実に良いのだが、如何
せんシャフト単体で130gは重過ぎ
る。
だが、軽量化のためとはいえ、
できる事ならばなるべくバット
本体にメスを入れたくはない。
撞き味も現行で最高なので。
キンキン鳴る。これはバットが
良いからだ。いくら響きの良い
シャフトであろうとも、バット
が良くないと良質な音は奏でな
い。
 
パーツ換装のマッチングを探れば
狙った総重量に持って行けそうな
事が見えて来た。
なお、ウエイトボルトを完全に
除去すれば軽量化は簡単だが、
このバラブシュカタイプのエンド
はネジでエンドキャップを締め込
み固定させるタイプなので、全
除去をすると撞いているうちに
エンド樹脂が緩んでくる可能性が
ある。接着剤だけでの固定になる
からだ。
ウエイトの為ではなくともネジは
このタイプには必要。樹脂インチ
ネジはアルミよりも軽く丈夫なの
で、締め込み兼軽量化には最適
だ。

ピンはブラスピンである。
玄人泣かせ。良い。
今はラッキー菱沼さんの作にしか
見かけない。
40年以上前のキューはこれだ。
 
シーホーク。
それは、魚を狙う気高きハンター。
別名、オスプレイ。

目の錯覚と現実

2022年10月22日 | open


「鬼押し」とか「鬼引き」と呼ば
る強烈な手玉の動きの撞き方が
ビリヤードにはある。
手玉が一種止まったように見えて
その後ギュイーンと加速するよう
に走り出す撞き方だ。
だが、これは手玉が止まったよう
に見えている時は、実は手玉は空
中に浮いているのだ。

かつて、2000年初頭あたりまでは、
強烈な押し玉や引き玉は手玉がラ
シャの上で接地したまま空滑りの
スピンをしていると思い込まれて
いた。
しかし、日本人がラボでの科学検
証で高速度カメラを使って物理
現象の真実を発見した。
ビリヤードにおいては、球体は
ラシャの上で空滑りの回転はマッ
セ以外では発生しないのだ。
つまり、押し玉のフォローショット
は、すべて手玉の全周円周距離と
同じにしか前進しない事が発見さ
れたのだ。空スピンなどしていな
い。一切。
この発見は驚異的だった。
手玉が止まっているように見えて
いたのは、全て空中に玉があった
のだった。
それまで全世界に存在したビリヤ
ードの教則本は、誤りだった事が
判明したのだった。

だが、マッセのみは、手玉がラシャ
に接触したまま空回転をする。
この事も判明した。
そして、その回転と玉の突き出し
の力のバランスが転換する点から
は、あたかも手玉が加速(実際に
加速する)するかのような動きを
見せる。
平撞きでもヒネリを使うと、手玉
がゆっくり進んでいたのに、クッ
ションに跳ね返った瞬間にグンと
加速する事があるが、マッセの
場合は、手玉が単独でクッション
に接触以前に平場で速度の変化が
起きたりもする。
それは手玉の回転と玉の勢いの
バランス配分が変わる地点から
その加速や逆に急ブレーキで減速
するような現象が起きる。
玉筋を知る巧者は、それの知識を
技法と合体させてミラクルな手玉
の動きのショットをする。

ビリヤードはすべて物理的な
の動きを人間が制御して駆使する
スポーツだ。
知識だけの頭でっかちではできな
いし、また知見があっても技法を
保有していないとショットの実現
はできない。
玉を転がして玉をいくら入れても、
そのレベルでは駄目なのだ。
それは、巧者でも達人でも名人で
もない。
かつてエフレン・レイエスが名を
馳せた頃のアメリカン・ポケット
競技の時代は、世界のトッププロ
は超絶技法を駆使して試合を展開
していた。
だからこそ、観客も大いに沸いた
し、熱狂した。
それは、観る側も観戦者としての
レベルが高かった事を意味する。
玉入れだけが数入れできれば上位
上級ではない世界が展開されてい
て、プレーヤーと観戦者が一体化
していたのが往時の最大のビリヤ
ードの魅力だった。
最近は、撞く側も観る側も様相が
異なるようだ。
非常に観ていてもビリヤードが
つまらない。
これはMotoGPにもいえる事だが。
あの黄金の80年代、90年代のよう
な熱狂レースシーンは今は一切
無い。まるで無い。
観ていてつまらん。これ最悪の
スポーツかと。否、スポーツの
最悪の状態かと。
なんてのか、こじんまりとして
ショボい。
野球やサッカーは、まだダイナ
ミックさを失っておらず、時代
を超えて観客を熱くさせるプレー
を選手が展開している。
当然、熱狂的ファンも多く、隆盛
見せている。

手玉の動きが魅力的である事を
知らせるエキジビション動画。


世界チャンピオンのサエギナール
はインタビューで、「マキシマム
で撞けば、エブリバディキャン
ドゥーイット」と言っているが、
誰でもできるわきゃないだろ、
てなショット。
Billiards Trick Shots Roberto Rojas Miguel Torres Semih Saygıner 

芯ずらし

2022年10月22日 | open
 

思いっきり逆左を撞いている。


この茶色7番を入れて赤ラインに
手玉を乗せて移動させるショット
は「芯ずらし」という技法を使っ
ている。
普通に撞くと黄色ラインに手玉が
動く。
この赤ラインに手玉を乗せるには、
ソリッドノーマルシャフトでは芯
ずらしというテクニックを使う。
完全なる技術、技法によるショット
だ。玉転がしでは絶対にできない。

こうした技法の基本的な知見が持
てず、ショット自体ができない人
増えた為、手玉が直進さえすれ
ば良質シャフトかのような誤謬が
蔓延し、ハイテクと自称するベニ
ア空洞シャフトが流行した。
そのキューでさえもヒネると手玉
は回転し、手玉の回転により的玉
の回転スロウが出て軌道が物理的
にずれる事などは念頭にない。
なので、「見越しが無いキュー」
などという世迷言を言う人間が増
えた。
キューに見越しなどは無い。見越
すのは人間だ。人間不在の誤認に
よる見当外れの道具頼り。
不見識の蔓延が技法と正確な理論
と知見を消滅させ、道具の適正な
評価を阻害した歴史がある。
その誤謬は日本人が20年程前に
始めた。
それは物理的な現象という動かし
がたい現実にさえも目を瞑るよう
な不見識に基づいている。
クリアでクリーンではない不適切
な目線だ。




撞球理論 ~芯ずらし~ - 渓流詩人の徒然日記

撞球理論 ~芯ずらし~ - 渓流詩人の徒然日記

以下はビリヤードにおいて発生する物理現象についての説明。ビリヤードにおいてキューという棒で球体を撞く際にヒネリ=イングリッシュを入れると、手玉は横に軌道がずれて...

goo blog

 
キューさばきを極める ~芯ずらし~ - 渓流詩人の徒然日記

キューさばきを極める ~芯ずらし~ - 渓流詩人の徒然日記

短クッション側にある茶色7番をエイミングする時。最初、真ん中合わせでシュートラインを確認して、支点となるレストブリッヂはそのままにしてキュー先だけを逆ヒネリに合わ...

goo blog

 


押し止め

2022年10月22日 | open

1球目。
これは「押し止め」という技法。
エフレン・レイエスの押しによる
アーチショットと同じ撞き方だ。
撞点を替えると、エフレンのよう
な深いアーチカーブを描いて短
クッション際の黄色1番と9番の
間にカーブで持って行けるが、そ
れだと次の取り出しがよくないの
で、レールからは浮かせた位置ま
で浅くカーブさせてビタリと停止
させた。
こうしたショットは、転がし玉の
撞き方では100%できない。
また、キュー切れが良くないと
できない。
この初球の取り出しは、完全なる
技法・技術によるショットだ。