渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ブリッジ各種 〜ビリヤード〜

2022年10月03日 | open


ビリヤードは、キャロム(スリー
クッション、三つ玉、四つ玉、
ボークライン)であろうと、ポケ
ット(アメリカンポケット、英国
式スヌーカー、チャイニーズエイ
ト、ロシアンプール)のどの種目
であろうとも、絶対に覚えない
とプレーができない技術があり
ます。
それが手で作るブリッジです。

ビリヤードの基本的な標準ブリッ
ジは、スタンダード・クローズド・
ループ・ブリッジです。
人差し指で輪っかを作り、そこに
キューを通すやり方。これが大
基本です。

<クローズド・ループ・ブリッジ>

できる限り中指、薬指、小指を
伸ばして広げ、掌を台に密着さ
せて微動だにさせない。
中指を伸ばしたまま親指方向に
持って来て開いて安定させるの
がコツです。
ループは締めすぎず、緩め過ぎず、
最弱フィッティングでシャフトの
スライドを安定して支えます。
このループ・レストがビリヤードの
基本。初心者には難しいブリッジ
ですが、これが基本です。
特にキューを利かせて切らせる
ドローショットでは必須。
フォローの場合は中指を立てて高
くさせます。


<オープン・ブリッジ>

単純にメカニカルブリッジ(棒先に
熊手=レイクと呼ばれる波状板の
着いたビリヤード器具)のように
手を形作るやり方。
初心者には簡単なブリッジ。
アメリカ人などは簡単なのでこれ
大好きです。
しかし、実は構えは簡単ですが、
高度な技法にも対応する奥が深い
ブリッジでもあります。


中指と薬指を曲げるやり方。
これは安定性を狙っての用法。
エイミングシュートには有効で
私もよく使います。


ロングショットや狙点シュートに
は有効なオープンブリッジ。





英国式ポケットのスヌーカーは
世界最小の玉を大台で使うので
シュート命のビリヤード。その
ため、キューを切らせるよりも
シュート重視で低い構えにしま
す。なので、プレーヤーはほぼ
全員がオープンブリッジです。

<レール・ブリッジ>

手玉がクッションに近くて台上で
ブリッジが組めない時にレール
のうえで組むブリッジとして使い
す。
V字に谷を作るオープン・ブリッジ
でもよいのですが、ストロークを
安定させる為に、親指を引いて親
指の横にシャフトを密着させてス
トロークに精度を出す方法です。

<フィンガー・ティップ・ブリッジ>

オープン・ブリッジを立てて高い
位置から狙います。
手玉の手前に邪魔玉がある時には
必須のブリッジ。

高い位置から撞けるので、鋭い撞
き下ろしが必要なジャンプ・ショ
ットではこのブリッジが絶対に必
須です。




また、キュー立て角度の浅いマッセ
やカーブ・ショットでもこのフィン
ガー・ティップ・ブリッジは必須
になります。


完全なるマッセ・ショット。


マッセ。


マッセ。


マッセ。


<マッセ・ブリッジ>

キャロムでは必須のブリッジ。
フィンガー・ティップの変形で、
人差し指は曲げるオープンで、シ
ャフトと指の接触面積を多く取っ
て安定させるブリッジです。

ポケットでももちろん使います。




<グランド・マッセ・ブリッジ>

空中に手を浮かせてループを作り、
強烈なスピンによるマッセ・ショ
ットで手玉を勢いよく動かす為の
ブリッジです。
マッセの王様とも呼ばれる一番
難易度の高いマッセなので、この
空中ブリッジのマッセはグラド・
マッセと呼ばれています。
グランド・マッセは空中でループ
を作りますが、脇は締めて肘は
胴体に着けて安定させるのがコツ
です。或いは手を腰や腿に着ける。
キューの握り方は逆手に持つダー
ツ・ショット握りと、順手に肘
上げて持つ方法があります。
どんな玉を繰り出すかによって、
ハンドルの持ち方は選択します。


ビリヤードはストロークがとても
大切ですが、実はキューを支える
ブリッジにかなりのショット精度
を決定づける要素があります。
ブリッジがただの物体でいいなら、
すべて柄の短いメカニカルブリッ
ジ等を使えばよいからです。手な
ど使わずに。
しかし、玉撞きは両手を使う。
人の五感を駆使してプレーをする。
それがビリヤードです。

こうした物は、あくまで変則的な
イレギュラー。
ビリヤードは素手を使います。
手の感覚をとても大切にするのが
ビリヤードという競技の技法であ
り、中心幹です。
玉撞きでは素肌感覚がとても大事。


バーズアイメープル

2022年10月03日 | open

バーズアイメープルとカーリー
メープル。

カナダ・合衆国北東部産のサトウ
カエデ。
大体樹齢200年以上の物を気温
マイナス30度程の厳冬期に伐採
する。
鳥目の玉杢をバーズアイ、縞模様
をカーリーと呼ぶ。
いずれも原木からわずかしか採れ
ず大変希少。
樹木においてバーズアイやカーリー
の杢目が故発生するのかは、現
代にあってもまだ解明されていない。
バーズアイやカーリーメープルは
高級家具や楽器等に使われる。
英国の故エリザベス女王はバーズ
アイメープルの家具を好んでいた。

ビリヤードのキューにも古くから
高級モデルにバーズアイメープル
やカーリーメープルは使用されて
来た。
老舗キュービルダーたちは、伐採
製材後さらに30年ほど寝かせた
材料を使う。




亡き人

2022年10月03日 | open


ことしも多くの歴史的な人が亡く
なっているが、オリビアの死は
かなりショックだった。